フィラメントの使い分け

純正か?社外フィラメントか??

Zortraxの良いところは、高品質な純正フィラメント。Z-ABSとZ-ULTRATを使っているうちは造形失敗のリスクがほとんどありません。(業務用途には重要)

*純正でもZ-PETGはスリップしがちで、造形物がスカスカになりました。やわらかい材質はM200Plusでないと無理かと思います。

純正指定にない材質(PLA、ナイロン、ポリカーボネート)も試したくなります。スライサーZ-Suite が社外フィラメント対応になり、 社外フィラメントを使えるようになりました。私は社内用小物を作ることが多いので、軟化温度100℃以上のポリカーボネートをよく使うようになりました。先日、サンプルフィラメントを入手できたので、テストしました。→別サイト「ポリメーカーのフィラメント」をご参照ください。

ただし、ABSはビルドプレートに食いつきがよすぎて、お薦めはしません。(私はビルドプレート目詰まり回避のためにマスキングテープを貼って使用中)

PLAもマスキングテープ必須ですが、収縮が少ないので冬場用に使う予定です。

ポリカーボネートPC-Maxは(形状によっては割れますが)お気に入りです。*Z-ULTRATなりすましでも使える感じです。

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色々なフィラメント

直径1.75mmの条件(一例)

PLA

造形温度: 195 – 230 ℃

仕上りが綺麗で臭いもない所が魅力です。

試作用に安いPLAフィラメントを買おうかな?と思うのですが、強度があるABSばかり使っています。

*2017年頃から「MakerBot Tough PLA」などの「強化PLAフィラメント」が発売されています。→(造形温度が200℃以上なら)テスト予定です。

 

ABS(Z-ABS、Z-ULTRATを含む)

造形温度: 230 - 240 ℃

柔軟性+強度と価格のバランスが好いのですが、収縮とニオイが問題。

ABSは、アクリル用接着剤で補修できます

積層面が割れる(はがれる)事がありますが、アクリル用接着剤で接着可能です。試作品はコレで間に合わせ。(接着剤をたっぷり流して、5分押さえていれば初期接着力。)

アクリル用接着剤が見つからない時は、塩ビ(水道管)用接着剤も使います。とろみがある分、乾燥に時間がかかります。(夏場で約6時間?)

「臭う」といっても僅かなので、換気扇を回すか隣の部屋に避難すれば無害です。?

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ナイロン(ポリアミド)

造形温度: 245 - 252 ℃

*トールマン910をテストした事がありますが、表面が柔らかいせいか、Extruder Aluminum Coverのあたりで引っ掛かってNGになります。

M200plusは(1)エクストルーダーモータ過熱防止ファン(2)フレックス系のフィラメント対応・・・となっているので、ナイロンも使えそうです。

*M200で使うフィラメントは、ABS程度の「表面の硬さ」が必要です。

 

PC(ポリカーボネート)

造形温度: 250 – 270 ℃

プラスチックの天敵?「紫外線」に対して強いので、ぜひとも使いたいフィラメントですが、商品が少ないです。270℃以上対応のホットエンドが必要。

*ABSほどの弾力性が無いので、積層面の割れが発生しやすいです。

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Z-PETG

酸、アルカリ、塩に対して高い耐性があるとの事で試しましたが、M200の送り機構との相性が悪い感じです。M200Plusなら大丈夫?

 

Z-HIPS

M300用?大きな造形に向いています。(収縮が小さい?)

 

Z-PLA Pro(2018年新発売?)
メーカーHPを見ると、大物用(ABSの収縮対策)できれいに出力された住宅模型の写真がアップされていました。レイヤー間の強度があるそうです。

*溶融温度が低いらしく、Z-PLA専用ホットエンドを推奨する記事を見つけました。→レイヤー間の強度はあっても素材の強度は期待できません。→強度優先の私は、(少し臭う)Z-ULTRATに逆戻りです。

 

M200は、収縮に注意しながらZ-ABSとZ-ULTRATを使うのが一番のお勧めです。

臭い対策でM200Plusではへパフィルターがオプション設定されていますが、DIYで作る事も可能です。

クルマのエアコン用フィルターを使うシカケを作った事がありますが、改良の余地があるのでもうしばらくお待ちください。

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3Dプリントサービスの各種素材

ナイロン(DMM.make)

DMM(レーザーを使用した粉末積層造形法)。

数千万円するレーザー焼結プリンターを利用できるので、強度が必要なデザインで試しましょう。「磨き」を指定すると約0.1mmすり減ります。(DMM.make の素材の中では一番低コスト。)

FDM(溶融プラスチック積み上げ)と違い、積層面の強度低下がありません。椅子も造形できるそうです。また、ナイロンは衣料品用染料で着色可能です。(まだ試していませんが・・・)

着色指定できるのは、100x100x100mm まで。

*ナイロン以外のプラスチック素材は高温に弱いそうなので、社内用小物がメインの私はナイロン系統ばかり使っています。

DMM.make 選べる素材一覧のページ

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