Zortrax3Dプリンターの最大の特徴は、ABSをがっちり食いつかせて収縮させないビルドプレート。寿命が長く圧倒的に便利ですが、メンテナンスも必要です。
ホットエンドから出てくる溶けたプラスチックを積み上げて、造形物を作る板です。
PLA用の3Dプリンターでは、ガラスの板にスティック糊を塗ったり、カプトンテープなどの滑り止め資材を貼ったりします。
ZortraxM200では、直径0.7mmの穴がたくさんあいた絶縁物の板に電極を5か所設置したPerforated Plate(Platform)=穴あきボード?が「heatbed」(ヒートベッド)の上に乗っています。ホットエンドのノズルを電極にタッチさせてキャリブレーションを自動で確認できます。(修正は手作業)
意味は(パンチングメタルのような)穴をたくさん開けた板。
perforated plateにはさまったプラスチックの「カス」がヒーテッドベッドとの間にはさまって中央部が盛り上がってきます。
月に1回程度、Perforated Plateに定規を当てて平面性を確認します。(スキマが見えなければOK)↑は中央部が膨らんでいてNGな状態です。
*キャリブレーションに影響が出ます。
*M200Plusは、ビルドプレート中央部にもネジがあり、浮き上がりを防止しています。
M200は使っているうちに中央部が盛り上がってきます。→perforated plateを外して清掃(約30分)しましょう。
*時計バンドのピン抜き工具を使って穴に詰まったプラスチックをプチプチ押し出します。(固くて抜けない穴は無理せずに放置します)
*裏側にヒゲのような物が出ますが、「毛抜き」を使うとキレイに除去できます。
ひたすら穴掃除・・・
30分程度であきらめます。
*2か所凹み(クレーター)がありますが、以前Z軸が暴走してノズルに突っ込んだ跡です。
このくらいで上等です。少し目詰まりしている方がラフトを外しやすい!。
使用開始から約2年 小コネクターのエラーが消えなくなりました。
以前から怪しいと思っていたので、ケーブル手配したのですが、「治らなくても返品不可」との事。
zortrax サポートセンター「Heatbed Cable Replacement」を見て手順を確認しました。
小コネクターの根本を接着剤で補強してケーブル交換しましたが・・・
エラーが回復しません。→ビルドプレートの端子抵抗を在庫の新品と比べたら切れている!。
半田で端子間を短絡したら復旧しました。(笑)
*せっかく交換した物なので、(古いケーブルを予備品にして)新しいケーブルを使っています。
*ビルドプレートも新品に交換しました。
*エラー#030 が消えない時は(ケーブルではなく)、ビルドプレートの端子間の断線を疑いましょう。
Copyright ©Sanli Nakajima 三里(sanli) 中島章彦