日本で3Dプリンターが流行らない理由は「メンテナンス」と「英語」だと思います。
zortrax M200 は、旧社会主義圏のポーランド製です。メンテナンスがDIYなのはアタリマエ!。
「トラブルが少ない」、「メンテナンスがやりやすい」マシンです。(ここが格安マシンとの違い)
「ドライバーを使った事が無い」人には無理かと思いますが、M200は自力でメンテナンスできます!。
英語がニガテでも販売店を利用すれば操作上の不明点を日本語で回答してもらえます。(このHPも順次拡張予定)
*画面のPrtScr(プリントスクリーン)や、写真をメールで送るのが確実です。
*メーカーから「Support form - Zortrax を利用するように・・・。」というコメントが来ているのですが、利用した事がありません。(英語でのコミニケーションが得意な方にはお勧めです。)
一通りの工具は付属で付いてきますが・・・
使用頻度別のお勧めは・・・。
毎日?
造形品のサポートやラフトを外す道具です。
*リューターは、要らないと思います。
彫刻刀(平、丸彫り)、ウォータープライヤー、ラジオペンチ、ニッパ、棒ヤスリ(平、甲丸)。
工具ではありませんが、積層面が割れた時はアクリル用接着剤で補修します。
毎月一回?
対辺2mm6角ドライバー
付属の6角レンチでも作業できますが、6角ドライバーの軸の部分を指で回すと16本あるネジの取り外しが楽になります。また、ネジ締めのトルク管理ができます。(ドライバーの軸が、ねじれたらSTOP!)
*1.5mmの6角ドライバー(ホットエンド脱着用)もよく使います。
*ネジの締め加減(トルク管理)は重要です。
時計バンドピン抜き工具(穴あき板清掃用)
Perforated Plate中央部に定規を当てて、カマボコ形になっていたらゴミ掃除が必要です。(平面性確保と目詰まりした穴を復活させます)ゼムクリップでも作業できますが、力を入れやすいし\200円程度なので予備も買ってあります。
*0.7mmのドリルキリも使いましたが、毎回折れるのでコスト高になります。ピン抜き工具で取れるだけ取って終了にしています。
*裏側に出るヒゲのようなカスは、毛抜きで除去。
*100円ショップで見つけたステンレス製の「お盆」も何かと便利です。
ノズルの再生をやりたい人は・・・
「ノズルをメンテナンス(再生)」ページをご参照ください。(難易度高いです。)
テスター、半田コテ
つい最近、↑のようなエラーが消えなくなりました。「電線がコネクター部分で断線したな」と思って電線を交換→治らない。
新品のビルドプレートの端子間の抵抗を計ったら、右上の写真でハンダでショートさせている部分の抵抗が「0」。エラーが消えないビルドプレートの抵抗は無限大。ビルドプレート内で断線していたようです。→半田付けで応急修理完了。
*古い電線は予備パーツ(在庫)になりました。
*このコネクターはM200Plusでは廃止されました。
*ビルドプレート(約\5000円)交換するまでの応急処置です。
*小コネクター検知が付いたので、2018年に使用開始したビルドプレートは、2年以上持ちそうです。
ビルドプレートにプラスチックカスが詰まるので、清掃が必要です。
*ひどくなると中央部分が膨らんで平面性が崩れます。→定規を当てて確認。
*使用頻度が高い人は「月に1回」ですが、私は3カ月に1回程度の頻度で穴掃除をしています。
*フィラメントを1本使い切ったら、ビルドプレートの清掃をしましょう。(所要時間:約30分)
zortraxのサポートページ(英語)にプラットホーム メンテナンスの動画が公開されていました。英語ページですが、動画の再生ボタンを押すだけです。
zortrax SUPPORT CENTER Platform Maintenance
Firmwareのバージョンアップ(1.1.1以降にしてください)
(1.1以降で)問題が無ければ放置しても大丈夫?ですが、月に1回程度 最新バージョンのチェックをしましょう。
手順は「使い方」のページを参照してください。
私のM200の Firmwareversion は、1.2.0にした後に1.1.1に戻して使用中です。
グリスアップ
白い耐熱グリスはジョイフル本田のグリス売り場にありました。色々試しましたが、「耳かき」が使いやすいようです。頻度は?使い方次第です。
*年に1回は古いグリスをふき取って給油しましょう。
業務用で使う方は別として、予備パーツを持つ必要はありません。(4日程度で届きます)
・ビルドプレートは2年で2枚使用しました。今3枚目です。Z軸の暴走が無くなったので今度は長持ちしそうです。
目詰まりするので、毎月?メンテナンスするし、怪しげなコネクターも付いています。(スクレーパーで飛ばした人もいるとか?)
*Z軸が暴走してクレーターができた中古品があるので大丈夫。
*長期間置いておくと、表面の電極がが錆びてしまうようです。オートキャリブレーションの途中で「small connector ・・・」エラー表示。→ペーパータオルでゴシゴシ拭いたら復旧しました。
・ノズル(2個目を使用中)
純正のABS系フィラメントだけを使っているうちは大丈夫ですが、ガラス入り等を使うと消耗するそうです。ビルドプレートと同時に交換?
*(純正)Z-PETGもABSと温度が違うらしく目詰まりの原因になりそう
→色々試した結果、純正Z-ABSとZ-ULTRATだけ使っていれば、トラブル発生を最小限に抑える事ができます。
・Heatbed Cable
先日交換したのですが、使用可能なので在庫(予備品)になりました。「小コネクターの根本が断線する・・・」と思い込んでいましたが、まだ断線していません。
・ホットエンド、ファンモーター
「切れるだろう」と思って在庫していますが、未使用(2年間在庫中)。
*新品ホットエンドを1式持っていたので、ノズル+ホットエンドのOHが出来ました。
・Spool holderなどのプラスチックパーツ
M200で出力して持っています。
zortraxのライブラリからダウンロードしてください。
予想としてはY軸のロッド(スイッチを切った状態でホットエンドを前後に動かすと、引っ掛かる場所があります。)
交換時期を引き延ばすために、「PRINT QUALITY」→「HIGH」
*ヘッドの移動速度が遅くなるので可動部分の消耗も少なくなります。
*(実際に行ったら)手順をご紹介します。
zortrax support center X/Y Axes Replacementで予習。
面倒くさそう・・・。ですが、動画を見ると、修理できるように出来ています。
*エクストルーダーのスプロケットもそろそろ・・・
*考えてみると、本当に故障が少ないマシンです。
Copyright ©Sanli Nakajima 三里(sanli) 中島章彦