ざっくり中国の地形

ざっくり China(中国地図)

 

キングダムの舞台 中国地図

大河漫画「キングダム」の舞台になる地域です。

Google マップを使って「地形」を見ましょう。

 

洛陽から北東方向に広がる華北平原。夏、殷といった古代王朝の勢力範囲で、「中原」とも呼ばれます。

その西が太行山脈、山西省、黄河屈曲部に囲まれたオルドス高原。だんだん標高が上がり、乾燥が進んでいきます。

西安を中心とする渭水盆地、成都がある四川盆地。

淮河(わいが)以南は全部まとめて「華南」!。

ざっくり分けると、こんな感じです。

 

洛陽=中華のルーツ

邯鄲から屯留

山西省南部(晋城、運城)から洛陽、鄭州周辺が夏王朝の範囲とされ、中華のルーツ(華夏)です。

殷(商)王朝は、(洛陽)二里頭遺址→(鄭州)商城遺址→(安陽)殷墟と、遷都しています。

*殷(商)は高度な青銅器、甲骨文字を残しました。

*甲骨文字が出土するのは(後期)殷墟だけです。

華北平原や山西省は降水量が少ない(年間降水量700mm以下)地域なので、河の近くが都市を維持しやすい環境だったと思います。あとは、黄河の水を安全に利用できるか?。

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山西省(太行山脈の西)と中山国

太原-娘子関-井陘-中山古城

山西省の西は(キングダムにも時々登場)雁門関、黄河を挟んでオルドスの騎馬民族。西南には咸陽(西安)がある渭水盆地。東の太行山脈を越えれば中原。南は洛陽・鄭州の華夏地区。文化の「緩衝地帯」、「十字路」です。太行山脈の峠道を確保すれば、北京、石家庄、邯鄲、山陽、洛陽・・・。戦略的に重要な地域です。

西周-春秋時代は「晋」の領土でした。晋が趙、魏、韓に分裂して戦国時代になると秦が急成長!。秦からの影響が少なく、中原への道を確保していた趙が影響力を保ちます。

騎馬民族も雁門関→娘子関を通って石家庄の西(井陘)に出ます。石家庄から少し北に行くと、騎馬民族の中山国(中山古城)がありました。趙と燕に馬を輸出する馬市場?と想像すると楽しいですね。

趙の滅亡間際、李牧が桓齮を撃退するなどの活躍をしたのもこのエリアです。

 

「関中」(咸陽・西安の渭水盆地)

「周」と「秦」は宝鶏市岐山県で始まり、西安付近に遷都してから中華の盟主になりました。長安は 漢、随、唐の王都となります。

西安周辺の渭水盆地は、東に函谷関、西に隴関・大散関、北に蕭関、南に武関を配置して「関中」と呼ばれます。(険しい山で囲まれ、守備に適した地形)

洛陽から見ると潼関、函谷関より西(外)なので「関西」とも呼ばれます。

始皇帝の時代には巴蜀(四川省)が秦の植民地になっていました。紀元前251年に都江堰が完成して生産力が向上!。秦の食料生産基地になっていたと思います。(南から侵攻される可能性も消滅)中原の諸国よりも軍事的に有利な感じです。

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