アマチュア用3Dプリンター

3Dプリンターの選び方

フレーム剛性の高いマシンが安心です。柱がグラグラすると、ビルドプレートとノズルの位置関係がずれてしまいます。

何を作るか?によって最適な3Dプリンター(フィラメント材質)が変わります。

私は車内用の小物を作りたいので、70℃でも変形、軟化しないABSやポリカを使用できる機種→Zortrax M200を選びました。見栄え重視なら、Ultimaker(ウルチメーカー)+純正PLAがお薦め。強度が必要ならば270℃以上対応のマシンでポリカフィラメント。カーボン繊維を封入できるMarkforgedも短繊維なら100万円以下です。

*3Dプリンターに付属のスライサーも重要です。zortraxのスライサーが.3mf 形式に対応していたので、小惑星リュウグウのデータ印刷が簡単にできました。

windows10の「プリント 3D」にネットワーク内の3Dプリンターを登録すればwindowsから3D印刷をできるようになるかも知れません。.3mf 形式のファイルがこれから普及するか?注目が必要です。そうなるとWiFiが必須になりますね。

ページトップへ PageTop

FABLab(ファブラボ)の3Dプリンター

東京、埼玉のカインズ工房で3機種試しました。

ムトーMF1100は、完璧な日本語環境で気持ち良く作業ができました。スライサーや制御ソフトの使い勝手は重要です。カインズ3機種の中では造形品質が一番良かったマシン。

MAKERBOT REPLICATOR MINI+ は(英語ですが)完成度高いです。1世代前の REPLICATOR MINI が鶴ヶ島店にあります。(少し疲れ気味?)

XYZプリンティング ダビンチproはプリントを完了できませんでした。→Youtube動画

その他の3Dプリンターは・・・

ABSをメインで使うZortraxM200plusも有力ですが、スライサー「Z-Suite」がシリアル番号を入力しないとダウンロードできない事が致命的です。溶けたプラスチックの臭いがするのでカフェには不向きでしたが、天井が高いカインズ工房なら大丈夫?。

*他に有望なのは、最高速度: 300 mm/s のUltimaker2+。「3時間しばり」の中で大きな造形を完了できる可能性があります。

 

国産3Dプリンター

浦和美園店のムトーMF1100は日本語ソフトが良かったです。

*2017年販売終了機種で、後継機は MF-2200D。造形エリア300x300x300mmの2ヘッド機です。FabLabの営業時間や、置き場所、予算を考えると、シングルヘッドのABS、ポリカ(275℃)マシンを期待します。(ライバルはUltimakerとzortrax?)

日本語スライサーが公開されたのは大きな一歩です。武藤工業ダウンロードページ

*YouTube に動画をアップしました。

MUTOH MF 1100 720p - YouTube

MUTOH MF 1100 Cura と slic3rの違い

ページトップへ PageTop

良い3Dプリンターの条件

良い3Dプリンターは、「造形品質が良い」以前に「途中で失敗しない」事が重要です。

*見た目が少し悪くても、プリントを完了していれば試作品として評価できます。

約2.5時間でプリントできる「スマホ立て」をデザインして、 カインズ工房で3機種試しました。

テスト用データ

テスト用データ「sanli_mini_stand.stl」

*オーバーハングが3方向に出ていて、失敗が出やすいデザインです。(ハードウエア、スライサー、フィラメントの総合力が必要です)

*このデータをレイヤー:0.2~0.3mm、ヘッドスピード:(インフィル以外)30~100mm/s、造形時間:2h40m未満でプリントできたら合格点!。

*最初の設定はスライサーまかせ(メーカー標準)。予想時間が2h15m~2h40mに収まらなかった場合は調整します。

ZortraxM200は問題なしですが、カインズ工房は2018年10月末現在2勝2敗です。

*条件を変更して改善する可能性があります。

 

「故障が少ないマシン」?

クルマや、家電製品と同様、3Dプリンターも故障が少ないマシンを選びたいものです。

価格が安い機械は「それなり」のパーツしか使えないので、故障までの期間が短くなります。→ある程度高級なマシン(シングルヘッドで20万円クラス)をお薦めします。

私はABS対応を重視してzortraxM200を使っていますが、Ultimaker(ウルチメーカー)も高性能3Dプリンターとして有名。makerbot社のマシンも耐久性があります。

カインズ昭島店のダヴィンチpro→オーバーハングが多い形状は無理です。(フィラメントとパラメータを変更すれば改善するかも知れません)

ページトップへ PageTop

「メンテナンスは自力」

クルマ、テレビ、冷蔵庫は10年、パソコンは5年使えます。(日本だけの常識?)

駆動系を持つ3Dプリンターは(昔のビデオデッキのように)故障が多くなりますが、5年200kgは使いたいですね。zortraxM200のメンテナンスページを作りました。修理が必要になったら部品を調達して自力で修理するのが昔の常識らしいです。達成感を感じる事もありますが大変です。メンテ費用、工数消費の大きい機械は日本で普及しません。

*修理不能になったら粗大ゴミ。 (用心深い日本人が3Dプリンターを買わない原因?)

*家電量販店で購入すれば修理手配してもらえそうな気がします。?

ムトーMF2200D のページ では、(ヒーターヘッドなど消耗品以外)交換部品代込みのサポートパック(=保守契約制度)が提供されています。業務用途では大きな安心要素です。(出張修理ではなくセンドバック方式)

ページトップへ PageTop

「部品供給に課題」

zortraxM200は比較的普及しているマシンで、サポートセンターに修理手順の動画が大量にアップされていますが・・・

アマゾンで手配できない部品が、かなり存在します。この辺は(生産終了後、5年間は部品を供給してもらえる)国内メーカーに期待しています。

海外製の3Dプリンターも、JEEPやドイツ車のように日本国内に部品在庫を作って欲しいものです。

ページトップへ PageTop