trotec Speedyシリーズ(トロテック社製 レーザー加工機)で板材をカットするデータを、illustrator で作成します。慣れた人ならフードコートで作業する事もできると思いますが、自宅で時間をかけて作業する方が完成度が高くなり、確実です。
illustratorCS2 がサポート切れに伴いフリーダウンロードになったそうです。「illustrator cs2 ダウンロード」で検索すればダウンロード手順が分かると思います。インストールは、メールアドレスを1つ用意すれば良いらしいです。(未確認)
illustratorといっても、ごく一部の機能を使うだけなので、未経験の人でも大丈夫です。
まず、アクリル板に合わせたアートボードサイズを決めるのですが、カインズホームで売られている545x320mmのアクリル板を使うのでしたら、ダウンロードページにある120sqFanFilterCaseA_545x320.ai を ダウンロード→リネーム→全選択→削除
からスタートするのが早いでしょう。(直線、コーナー等使えそうなパーツを残しておけば、パーツ左上の座標と、長さ、大きさを変えて、利用できると思います。)
*丸穴は座標が左上ではなく中心になっているので注意してください。
最後に、全選択(左側一番上の矢印アイコンで斜めにドラッグ)
→線(ドロップダウンメニューは0.25ptまでしか無いので)0.001と手打ち入力します。
→(全選択の状態で)右の一番上のパレットアイコンから「三」アイコン
→RGBを選択 → R:255,G:0,B:0 を指定して確定(アートボードをクリック)すると線種が真っ赤になります(線が細いので、オレンジ色に見えます)
念のため、もう一回全選択すれば、線幅が0.001で、R,G,Bが、255,0,0 になっている事を確認できます。
JW-CADなどを使える人なら、DXFファイルを書き出して、(デスクトップの)イラストレーターアイコンにドロップする手段もあります。
最初、コレをやったのですが、レーザー加工機のヘッドが不自然な動きをしました。イラストレーターで拡大してみると線が二重になっていて、ヒンシュクを買いました。
*カットだけなら線や円弧を座標指定で書き込めると思います。
古いイラストレーターの大きな弱点は、「角を1か所ずつ丸める事ができない」(全部一緒の角丸四角形は作図できます)
上下に長い角丸め長方形の、下側を長方形で隠した例です。イラストレーターのデータは1レイヤーの中でも積み重ねができて、後から作図したデータが勝つようです。
切れてほしくない場所は、後から(レイヤーを変えずに)白で塗りつぶすとカットされません。線を書き直すのが面倒な時に利用できます。
trotec社製レーザー加工機では、
(1)白塗りつぶし → 加工しない
(2)黒の塗りつぶし → 彫刻
(3)0.001mmの赤線 → カット
の順に処理されるようです。
完成したaiファイルをUSB(2.0)メモリまたはSDカードにコピーして、トロテック社製 speedy300以上(speedy100だと545x320の板が入りません)のレーザー加工機があるFabLabに持ち込みます。現地のPC(windows7?)にインストールされているイラストレーターで読み込み→トロテックのJobControl にデータを転送します。
JobControlは一般公開されていないのですが、予習をしたい人は、JobControl ソフトウェアのページで情報を入手してチェックしておくと良いでしょう。
(JobControl® Visionは、必要ないと思います)
Copyright ©Sanli Nakajima 三里(sanli) 中島章彦