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介助には被介助者の体重を支えることが伴います.コラムでも述べていますが,この動作はいろいろな意味で危険が伴います.体重を支える介助で安全を確保するための機器としてリフトがあります.下に被介助者をリフトで吊っている状態の一例を挙げます.身体状況によりましては,この図のように座位姿勢に近い姿勢から,仰臥した姿勢に近い姿勢で吊ることになります.
リフトは使用場所や使用目的により多様な形状の機種が開発されています.主な種類には次のような形式があります.
レールを天井に固定するタイプの中に,電動で移動するタイプがありますが,これは直線移動型のみあります.面移動型というのは,巻き上げユニットが移動するレール自体も別なレールで動き,巻き上げユニットが部屋の中の任意の位置へ移動できるタイプです.
天井走行型で,レールを建物中に設置すれば,出入り口から複数の部屋へ移動することができます.レールを曲げますと最小回転半径が大きくなりますが,方向切替器があり,狭い場所で直角に曲がることもできます.
リフトは介護保険の対象となっている機種もありますので,安全確保のために是非導入を検討してみて下さい.
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