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中・高年者へ電動車いすのすすめ
- 自力走行は重労働 -

 車いすが必要になった場合,まず頭に浮かぶのが標準型の車いすと思います.しかしながら,中高年になり初めて車いすを使用することになった場合,電動車いすは大きな選択肢となります.サブタイトルにも書きましたように,自力での走行は重労働です.
 車いすで屋外をスイスイと走行している人がいますが,それは腕力とスタミナがあるためです.中高年者が腕力アップの訓練をしてもどれだけ効果があるか疑問です.
 屋内のように平坦な場所では走行の負担はそう大きくありません.しかし,屋外は平坦な部分はないと考えた方がよいでしょう.自力で歩くときには気にならないような道路の凹凸が車いすをこぐときには大きな障害となります.
 屋内での短距離の移動,向きを変えることなどが実用的な範囲といえます.

ジョイスティックの写真

 自力で走行できない場合,介助用車いすの選択に行きがちですが,ここで電動車いすの選択も考慮してください.左の写真の円で囲った棒状のレバー,走行の方向を決めるレバーですが,これをジョイスティックといいます.片手の指先で前後左右へ傾ける操作が行えれば,電動モータの助けを借りて,行きたいところへ一人で行くことができます.障害によりましては,指先で操作するだけでなく,あごや足で操作することもあります.


 人手を借りず,行きたいところへ行ける,別な表現をすれば,自分でできることは自分でやる,このことは介助を受ける人と行う人との関係で,非常に大切なことです.

 なお,中高年者が選ぶ電動車いすは,標準型ではなく,簡易型をお勧めします.簡易型の方が行動範囲が狭く,フレームが弱いことが原因で乗り心地も悪いのですが,取り扱いの簡便さがあります.


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