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介助者の正面から介助する場合,ベッドから車いすへ移乗する場合と,車いすからベッドへ移乗する場合とで出発点側の手の使い方が多少異なります.
まず,ベッドから車いすへ移乗する場合について述べます.
下の図は介助者から見て正面のベッドから左側においた車いすへ移乗することを想定したときの,出発点側となる右手の動きを説明しています.
右手を向かって右側の骨盤前側に当て,移乗時に滑らせるための力を作用させます.
左の図は移乗の終了間近の時点の状況を示しています.被介助者が車いすの上まで移動した時点で,座席の奥へ移動の方向を変化させます.右手を骨盤のやや手前側に当てた理由は,ここで被介助者の体を座面の奥側に方向を変えることにあります.
移乗の間左手は被介助者の脇から背中に回し,体の支えを行っています.そして,被介助者の体が車いす上に移動してきたとき,進行方向に傾いている上体を真っ直ぐに引き起こす働きをします.進行方向側の腕の位置と役割はベッドから車いす方向でも,その逆でも同じです.
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