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前のページでスライディングボードの使用法,被介助者の動きについて原理的なことを説明しましたが,被介助者を安全に移乗させる具体的な介助動作はいろいろと工夫されています.それぞれ試して,安全,かつやりやすい方法を選べばよいと思います.ポイントは介助者,被介助者共に安全にということです.
方法としましては次のようなものがあります.
1)介助者の後ろから支える方法
この方法にも2種類あり,
・ 介助者がベッドにのる方法
・ 介助者が片足をベッド上にのせ,もう一方は床面に置く方法
2)介助者の正面から支える方法
被介助者を後ろから支える方法では,介助用の腰ベルトを被介助者に装着し,体を支えるときの安定性をより確実にする場合もあります.
後ろから介助する方法が危険というわけではありませんが,多少の難点もあります.例えば,介助者がベッドに乗った場合,移乗終了地点で被介助者との距離が開き,コントロールがしにくくなります.片足をのせた場合は,介助者の身長によりまして足が浮き介助者の体勢維持が難しくなることがあります.筆者としましては正面から介助する方法をお勧めします.
正面から介助しますと,移乗のし始めから,終了まで被介助者と密着することができ安全性がより確保しやすくなります.
具体的な方法は次のページ以降で説明します.
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