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ボードの先端が体の中央付近になるように差し込みます.
上体を大きく傾けますと,深く差し込みすぎてしまいますので注意が必要です.
左の写真は,ボードをセットしたときのボード,体,車いすの位置関係を示します.
車いす側の座骨しかボードに乗っていません.ボードに黄色の円で示しました角の部分に体が乗ります.
車いす側も同様で,座席の中央部までしかボードは届いていません.ボードがこれ以上長く,座席の向こう側までありますと,移乗後に抜き取れなくなります.
移乗するときは,上体を移乗する方向に傾けます.
そして体をボード上で滑らせます.
車いすの上へ滑っていきますが,停止する前に,上体を起こし,更に,滑ってきた勢いを利用して奥側に滑り,車いすに深く座ります.前のページでも述べましたが,深く座るための動きはベッドへ移乗する場合は必要ありません.
滑り始めは単純な動作ですが,滑り終わりに細かな動きがタイミングよく必要となります.
左の写真は,左にあるベッドから右の車いすへ移乗し終わった状態を示します.ボードが座面の奥まで入り込んでいませんので,このまま抜くことができます.楽に抜くのであれば,上体をボードにのっていない方に傾けます.
足部の位置は中央にありませんが,このあとフットレストを取り付けたときに修正します.
ボードによる移乗の時,注意しなければならないことは,移乗前の足部の位置です.
移乗の時,足部はつま先あたりを中心に回転します.
左側の図のように足をそろえていますと,移乗時に下肢が絡み合い,動きを阻害します.
そのため,移乗する前に,右側の図のように車いす側の足部を前方へずらしておきます.そうしますと,左側の図のように下肢が絡むことなく移乗ができます.
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