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車いすに座る姿勢が崩れやすくなりましたら,姿勢保持機能を有する車いすに乗り換えることをお勧めします.3-5で乗用車の運転席の形状が姿勢保持に向いていることを述べました.
ただし,最初から座面が少し後ろに傾いていますと,乗り移りに不都合が生じますし,机の前に座り何かをする場合に動作がしにくくなります.机が前にある場合は,手を机に付くことで体を支えられますので,状況によりましては,後傾姿勢をとる必要がない場合もあります.食事の時には後傾が強いと飲み込みにくくなります.
座位保持機能を有する車いすでは,人が座った状態のままで,座面や背もたれの角度を変更できます.
上の車いすは座位保持機能を有する車いすの一例です.後傾姿勢で車いすに座ることもできますので,標準型の車いすに座るときに比べ重心位置が後ろになります.そのため,後輪を後方に配置し,前後の車輪間距離を長くして安定性を確保しています.
車いすの前後長が長くなりますので,車いすが大型化すること,回転半径が大きくなることなど室内で使用するには不都合なことも起こります.また,アルミ合金製の標準型車いすの倍以上の重量となります.価格も同様で,安価な機種に比べると3倍程度になります.
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