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車いすには多数の調整箇所を持った機種があります.一例を下に示します.
多数箇所の調節が可能ですが,座幅の調節機能を有する車いすはありません(肘掛けの幅を変更できる車いすはありますが座面の幅を調節しているわけではありません).座幅は寸法違いのフレームが複数用意されている中から選ぶことになります.
調節可能な車いすは多数の箇所で可能です.逆に多くの車いすはフットレストの高さしか調節可能箇所を持ちません.特殊な車いすをのぞけば,ほとんどすべての車いすでフットレストの高さだけは調節できます.
なぜたくさんの調節箇所を有する車いすがあるのか.それは,調節が多数箇所で必要だからです.この種の車いすは,座る,移動するという基本機能以外に座位姿勢を保持するための機能を有しています.
しかしながら,最も多く利用されている標準型車いすでは,フットレストの高さしか調節ができません.
なぜ標準型では1カ所しか調節できないのか.その理由は1カ所の調節で十分だからです.更にいえば,ほとんどの人はこの1カ所も調節せずに使用しています.
一方では多数の調節箇所を有する機種があり,もう一方でほとんど調節できない機種があることを述べましたが,その理由は,
中間型の車いすはほとんどありませんので,最初は標準型で対応し,次の3-5で述べます現象が表れましたら,多数箇所の調整可能な車いすへ変更する対応が現実的と思われます.
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