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3-3 車いすの機能について ~標準型車いすは最低機能の車いす~

 車いすに必要とされる機能はいくつかありますが,一般に認識されているのは,
    ○ 座る
    ○ 移動する(自分でこぐ場合と,人に押してもらう場合があります)
の二つです.

 我国では,日本工業規格(JIS)で車いすの形状や,寸法,性能などを決めています.国際規格(ISO)にも同様な規格があり,JISはISOに準拠しています.標準型車いすの表現もJISで規定されています.規格品であるため標準型の車いすが最も多く作られていますし,一般に車いすといいますとこの形状がイメージされます(標準型車いすの形状の確認).
 JISでは上記の二つの機能について最低レベルを保証していますが,体全体の筋力が低下したり,麻痺がありいすに座る姿勢を維持できない人には上記の他にも必要な機能があります.このような身体状況の人には,

○座位保持機能
体が前へずり落ちたり,横へ傾いたりするのを防ぐために体や頭を支える機能
○褥瘡(床ずれ)予防機能を有する座面
○移乗のしやすさ
車いすとベッドの間での乗り移りなど
○介助のしやすさ
などが車いすに求められます.
 更に,身長に対応するための寸法調節機能は誰にとってもほしい機能です.

 現在市販されている車いすは数百種類はあります.同じ形式でもサイズ違いがありますので,それを数えると何種類になるのか見当もつきません.その他に,一部の部品を付け替えたり,一人一人に合わせたオーダーの注文も受けますので,種類は更に増えます.
 しかしながら,最近は増えたとはいえ,多少とも高齢者が利用することに配慮した車いすは,まだほんの一握りです.

 車いすが必要になっても,身体状況がよい間は,標準型の車いすに座り,移動することができます.しかし,車いすにはそのほかの機能を有する機種があるのだ,と言うことを知らずにいますと,
   車いすに移乗することが困難になってきた,
   座っていることが困難になってきた.
などの現象が表れましたら,
   ベッドから離れる機会や時間が減ってもしかたがない,
となってしまいかねません.

 車いすは自力での歩行が困難になった人には生活の質を保証する最も基本的な機器となります.そのために車いすの機能がいろいろと工夫されています.

 しかしながら,何らかの機能を追加しますと,それだけ重く,大型化します.さらには高価格化します.


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