2-1 シルバーカーなど歩行補助車の勧め
人は誰しも年をとり,足腰も弱ってきます.それに伴い,物を持って歩くこともつらくなります.だからといって物を持たなかったり,歩かなかったりしますと生活が成り立たなくなります.
歩くときに,
- 買い物の荷物が重くなった
- 片手で引くショッピングカーが使いにくくなった
- 少し歩くと足がしびれたり,息が上がるようになり途中で座って休みたくなった
- 歩くときにバランスを崩しやすくなった
- 杖では不安になった
などと感じるようになりましたら,無理をしないで体を支えたり,荷物の負担を軽減するための機器の使用をお考えください.転倒を避けることが何よりも大切です.転倒は骨折に繋がりますし,骨折は大幅な歩行能力の低下に繋がります.
下に代表的な形状のシルバーカーと歩行車を示しますが,これらは,まさに,このような人のニーズに応える機器として開発されたものです.「福祉機器とは」の章で紹介しましたように,使う人の目的や状況に合わせて様々な機種が工夫されています.
シルバーカー |
歩行車 |