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電動三・四輪車で車道を走行する場合,自転車と並んで最も弱者となります.しかしながら,歩道上では最も強者になります.走行時にはこのことを強く自覚していただき,安全への配慮をしていただきたいと思います.
電動三・四輪車にはほぼ100 kgの重量を有する機種もあります.これに運転者の体重が加わった物体が移動します.電動三・四輪車は時速6 km以上出せないように作られていますが,この速度でも人や物体に衝突したときの破壊力は相当なものがあります.
電動三・四輪車が関係した交通事故と言いますと,どうしても被害者となったケースに目がいきがちですが,加害者となるケースもあることを強く指摘したいと思います.
筆者が電動三・四輪車の交通安全に関心を持った当時,調査力の不足もあり事故例を見いだせず,単に注意を呼びかけただけでしたが,電動三・四輪車と乳母車の衝突事故が発生しています.歩道上では乳母車の乳児やよちよち歩きの幼児が最も弱者に位置づけられると考えています.
電動三・四輪車で走行するときは,自分の安全を確保することはもちろんですが,他者の安全への配慮も必要です.
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