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背折れ機能とは,下の左側の図のように背もたれを折りたたむ機能をいいます.
元の形を右側に示しますが,円で示した部分で折れ曲がります.
この部分が折れ曲がることにより,収納寸法が小さくなります.特に,乗用車のトランクに収納するときに役立ちます.
通常の使用時に折れ曲がらないようにロック機構がついていますが,この部分の強度・耐久性が不足しがちです.この部分にガタが出たり,極端な場合にはロックができなくなります.折り曲げてトランクに収納しなくともよい場合には,背折れ機能のない機種を選択することをお勧めします.
ただ単に車いすを押すだけであればロック機構の部分に過大な負荷が作用することはありません.しかし,段差乗り越えの時に前輪を持ち上げる操作を行いますが,この時にロック機構部に大きな負荷が作用します.
下に,折れ曲がる部分の拡大図を示します.
左の写真の円Aの部分がロック機構で,右側に更に拡大した写真を示します.5から6㎜の細いロックピン,左右1本ずつで背もたれを固定しています.前輪上げの時,背もたれを折り曲げる方向の負荷が作用しますが,この負荷をこの2本のピンで支えます.ここに例示している機種だけがこのような構造をしているわけではありません.ほとんどの機種でこれと同程度のピンを使用しています.
写真の円Bは背もたれの切り込みを示します.背中の布の両脇にこのような小窓がありましたら,背折れができる機種であることがわかります.
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