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車いすには必ず駐車ブレーキはついていますが,走行ブレーキ(介助用ブレーキ)はオプションとなっています.介助用ブレーキを追加しますとそれだけ高価になりますが,必ず追加することをお勧めします.
介助用ブレーキの基本構造には2種類あり,構造により価格が異なります.そして,お勧めできるのは高価な方です.
左の写真は最も一般的なブレーキです.金属片をタイヤの接地する面に押しつけて抵抗としています.
筆者の知る限り,全ての車いすの駐車ブレーキはこの形式をしています.
タイヤに押しつける金属片を,介助者が操作して走行用ブレーキとしている機種が一般的です.回転しているタイヤに金属片を押しつけますので,タイヤの摩耗を促進します.また,抵抗の大きさがタイヤの空気圧により変化します.
左の写真は上の写真とほぼ同じ原理のブレーキを示します.タイヤに押しつける金属が板状ではなく,丸棒です.また,駐車用(B)と走行用(A)で異なる丸棒をタイヤに押しつける構造をしています.
グリーンの楕円のレバーを操作して,Bの丸棒をタイヤに押しつけて駐車ブレーキとし,黄色の矢印の下にあるケーブルを引き,Aの丸棒をタイヤに押しつけ走行ブレーキとしています.
タイヤに押しつける物体はほとんど金属ですが,中には硬質ゴムを使用している機種もあります.
左の写真は,後輪の車軸に走行ブレーキが組み込まれているタイプを示します.黄色の楕円で示しますレバーがワイヤによって引かれ,ブレーキが作用します.
このタイプのブレーキは作用のしかたが滑らかです.また,タイヤの空気圧の影響を受けません.
このタイプの介助用ブレーキを採用している車いすでも,駐車ブレーキは上のタイプとなります.
なお,車軸の部分でブレーキを作用させるタイプは価格的に高価となります.
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