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1-1 T字杖

T字杖の写真

 支柱と握りの形状からT字杖と呼ばれています.歩行の補助に使用する杖としては最も一般的な杖です.
 支柱は握りの中央ではなく,やや前方に取り付けられています.T字杖には前後の方向があり,図では左が前方となります.
 握りは後ろで少し上に持ち上がる形状をしています.通常は縦の線のあたりで切れた形状をしています.左の製品は握りのデザインを工夫し,握りの右端に丸みを持たせています.この丸みで平面などに引っかけることにより,立てかけるときの利便性も実現しています.
 T字杖は左の図が基本形状ですが,下にあげるようなバリエーションの製品が工夫されています.

1)長さの調節機能

 左の図の杖は長さ調節機能を持ちませんので,一度長さを調節して切ってしまいますと,長く戻すことはできません.また,切るためには工具が必要になります.そのため,工具を必要としない調節機能を持つ杖が工夫されています.

2)携帯機能

 杖を使用しないときの収納を考えて,折りたたみ機能を持つ杖と,三脚の足のように短縮する機能を持つ杖が工夫されています.

3)握りの形状

 T字杖の握りには持ちにくさや,力のかけにくさがあります.この点については,「福祉機器の選び方・使い方」の中で触れていますので,トップページから参照してみてください.

4)支柱のデザイン

 支柱は金属色のままの製品から,花柄などの装飾を施した製品まであります.
 実用的なデザインとしては,反射材を使用したり,反射テープを貼ったものがあります.左上の製品の白い部分は反射材で,ストロボを発光したために白く光っています.



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