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1-1-2 杖の携帯機能

 使わないときには短くして鞄や手提げ袋などにしまいたいというニーズはかなり高いようで,携帯のために折りたためる杖が数多くあります.下の左側の図のような形状になります.

杖を折りたたんだ様子を示す原理図     接続部の断面図

 支柱の中をゴムひもが通り支柱が真っ直ぐになるように常に引っ張っていますので,楕円で示すように縛るか,ぴったりとした専用の袋に入れるかしませんと,すぐに元の形状に戻ります.手提げ袋などにはそのままでは入れられません.
 また,接続部分は右側の図のようにただはめこんであるだけです.そのためゴムひもで分解しないように引きつけ合うようにしています.
 接合部が上の図とは異なる形状の製品もありますが,パイプをはめ込みゴムで分解を防いでいる基本構造は変わりません.折りたたみ杖の接続部分の強度は低いために,杖に体重をかけながら歩くことはできません.携帯性を実現するために強度が犠牲になっています.

 折りたたみ式の他に,写真の三脚のような構造で伸縮させる製品もあります.短くするために,しまう段数を増やしますと強度が低下します.そのため,段数に制約があり,しまい寸法が折りたたみ方式の製品よりやや長めになっています.



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