高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所
思い出の、あのシーン

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 ことでんでは、1984年から冷房車の導入と非冷房車の代替廃車を行ない、車両サービスの向上 を図っていました。 しかし路線の環境の相違から琴平線が先行し、長尾線・志度線に初めて 冷房車が入ったのは1998年になってからのため、他社と比較して遅くまでまとまった数の旧型車 が在籍していましたが、その後は急速に冷房化が進み、多くの旧型車両が廃車されていました。
 車体の塗装も、一部の冷房車に白を基調にグレーと緑の帯を配した『コトデンそごう』カラーと 呼ばれるものがあったほかは、標準色と呼ばれる下半分がファンタゴンレッドと上半分がクリーム のツートンカラーに統一されていました。

 私が初めてことでんを訪れたのは、2002年12月です。 ことでんが、経営破綻から立ち直る べく動きを取り始めた時期でもありました。 非冷房車や旧型車は数が減ったとは言え、まだ 各線でラッシュ時の助っ人として活躍している姿を見ることができました。 また経営破綻後 初の導入車両で路線別カラーの第1陣でもある600形613+614が長尾線に登場したばかりで、 他車の塗装変更はまだ行なわれていませんでした。
 その後も、経営再建とともに車両の代替、車体塗装の変更など、車両サービス向上やイメージ チェンジを着実に行ない、ついに最後まで残っていた旧型車の定期運用が2007年7月末で終わり ました。 これによって車両面では、片仮名で『コトデン』と表記され、動く電車博物館と いわれた当時の雰囲気の多くが失われてしまった感があります。
 初めての訪問から5年、旧型車の現役引退からは1年しか経っていないのに、『ファンタゴン レッド』や『旧型車』のシーンは、遠い過去のことのように思えてしまいます。

 幸いにして、旧型車のうち4両は動態保存車として残され、イベントなどで運転されることを 見ることができます。 趣味的に見て非常に嬉しいことですが、それは旧型車のごく日常的な 姿とは言い難いところもあります。 地理的にも遠いという事情があったにせよ、もうちょっと 多く現役当時の旧型車の日常的なシーンを残しておきたかったと、今更ながらに思っています。

 このページでは、ことでん旧型車の現役当時の活躍シーンを中心に、私が撮った写真の中から 形式横断的に眺めていこうと思います。 地元で長いこと活動されている方が残されている 記録と比べれば、その足元にも及ばずお恥ずかしい限りですが・・・。

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琴 平 線 編
(2008年10月12日 公開。全1ページ、画像16枚)

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長 尾 線 編
(2008年10月12日 公開。全2ページ、画像26枚)

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志 度 線 編
(2008年10月12日 公開。全1ページ、画像15枚)

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2008.10.12 エムサ菌