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1-2 杖の長さの決め方

杖の長さの決め方1の説明図

方法1で長さを決めるときの肘の角度を示す図
方法1

 足を肩幅程度に開いて立ちます.足の外側15 cm,つま先の前方15 cmの位置に杖を真っ直ぐに立てます.左の図の赤丸の位置です.
 肘を真っ直ぐに伸ばした位置から45゜曲げます.この姿勢でつかめる杖の長さが基準の長さとなります.

杖の長さを決める方法2を示す図 方法2

 腕を真っ直ぐに下に伸ばします.床から手関節の位置までの長さが基準の長さとなります.

杖の長さを決める方法3を示す図 方法3

 床から大転子の高さが杖の基準長さとなります.
 大転子の位置の探し方ですが,大腿部の外側に指を当て(赤の矢印あたり),上に移動させていきますと骨にさわります.最も突出した位置が大転子です.

 杖の長さを決める方法を3種類紹介しました.ほぼ同じ長さになるといわれていますが,筆者の場合,方法1,2,3の順で杖が短くなります.人により体型の違いがありますので,必ずしも一致しないようです.
 また,これらの方法で決める長さはあくまでも基準です.長さを調節できる杖を使用して,この方法でまず最初の長さを決めます.次いで,適当に長さを調節して使いやすさを確認してから,最終的な長さを決定することをお勧めします.なお,履き物の底の厚さの影響を受けますので,杖の長さを決めるときは,通常使用する履き物を履いて決めて下さい.
 肘を90゜,あるいはそれ以上曲げて杖をついている人がいますが,長すぎる杖は効果的に使用することができませんので,ここで紹介した方法で最適な長さを求めて下さい.


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