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5-6 運転法 ~発進まで~

 電動三・四輪車は入手後直ちに道路へ出ても法律的には問題はありません.しかしながら,運転に慣れるまでは人や自動車などの交通量の多い場所ではできるだけ乗らないことをお勧めします.たとえ自動車の運転を行っていた人でも,一通りの練習をして運転感覚をつかんでから日常的な使用に入るようにしてください.
 人や自動車のいない場所,あるいは時間帯に,十分に練習をしてから少しずつ行動範囲を広げるようにしてください.

1) 運転姿勢

 下に筆者が推奨する運転姿勢を示します.図にありますように,座席には深く座ります.腕は軽く曲げてハンドルをつかみます.ハンドルを左右一杯まで回し,背中が座席の背もたれから離れずに操作できることを確認します.

運転姿勢を示す写真

 ハンドルの位置が近すぎるか,遠すぎるときは調節します.
 座席の位置を前後に調節する機種と,ハンドルの付け根の角度を調節する機種があります.いずれも工具などを使って調節を行いますので,購入時などに適切な位置に調節してもらってください.

2) 最高速度の設定

 発進する前に最高速度の設定を確認します.
 電動三・四輪車の走行速度は,下に示します最高速度設定ダイヤル,あるいは設定スイッチとアクセルレバーの操作量で決まります.

表示パネルの写真

 例えば,低速(2 km/h)に最高速度を設定した場合,アクセルレバーを一杯まで操作したとき,2 km/hのスピードになるということです.同様に中速(4 km/h)では4 km/hに,高速(6 km/h)では6 km/hになります.
 ダイヤル式の場合,多くの機種は数字が時速を表しますが,一部の機種では,最高速度を10等分している場合があります.
 スピードの設定が高速でも,アクセルレバーを一杯まで操作しなければ低速で走行します.ただし,アクセルレバーの位置を途中の位置で一定に保つことは難しさがあります.そのため,最高速度設定スイッチで適切な最高速度を決め,アクセルレバーは一杯まで操作した位置で保持する方法をお勧めします.この方法ですと,一定速度での走行が楽になります.特に,長距離の移動では効果的です.
 最高速度設定スイッチ,あるいはダイヤルの変更操作は,走行中に行うことができます.そのため,発進時には低速に設定しておき,ある程度走行が安定した後,周囲の安全を確認してから高速に切り替える方法もあります.

3) 発進前の安全確認

 発進前に前後左右の安全を確かめます.進もうとする方向に人や物がないことを確認してからアクセルレバーを操作し発進します.特に,後方の安全確認は入念に行ってください.前に進むからといって,前だけを見ていればよいというわけではありません.後方から安全を脅かすものが接近している可能性がありますので,発進する直前に後方を十分確認してください.


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