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左の写真は,JIS規格で標準型と呼ばれる最も基本的な形状の車いすです.車いすと言った場合,一般にはこの形状が想起されます.
標準型の車いすは,車いすの基本と言うべき機種ですが,別な表現を使えば,最も低機能な車いすとも言えます.
JIS規格では自走用と呼びますが,介助用としても使用しますので,ここでは兼用と表現しています.
この車いすは介助用専用です.後輪が小さく,駆動するためのハンドリム(上の写真で,後輪の外側に着いている黒い輪)がついていません.
左に示しました機種は,最低機能の標準型に,ハンドブレーキ(走行ブレーキ)と背もたれの折りたたみ機能がオプションで追加されています.
標準型とはだいぶ形状が異なります.
前輪にはかなり小径のキャスタが採用されます.座面は前が高くかなり傾いています.後輪が前に位置し,重心位置が後輪に近い位置にあります.そのため,前輪を持ち上げやすくなっていますが,一方で後転もしやすくなります.使いこなすためにはバランスを取る訓練や,転倒時の安全確保の訓練も必要となります.
介助用のハンドルがついている機種もありますが,ついていても申し訳程度のものとなります.写真の機種にはついていません.
車いすを自分で駆動して,どこへでも出かけていく人はこのタイプの車いすを使用しています.
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