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天井走行リフトはレールに沿って移動しますので,部屋間を移動する場合でも連続したレールを必要とします.通常ドアの部分でも天井まで開いている家屋はまれです.そのため従来はレールを通すために鴨居や壁などを撤去していました.
そこで登場しましたのが,巻き上げユニットからベルトが2本伸縮し,かつ,ユニット自体が上下するリフトです.このリフトは鴨居などでレールが切れていても一方からもう一方へ渡ることができます.
左の写真で,Aはレールに固定されたベルトです.このベルトがレールに沿って直線移動します.Bは巻き上げユニットから伸びているベルトで,この写真ではこのベルトに荷重が作用しています.AとBは,円Dの部分の金具で接続されています.
Cも巻き上げユニットから伸びているベルトですが,こちらには荷重は作用していません.Bに荷重が作用している時は,Cは遊んでいます.部屋の端まで移動し,Cを引き出し,隣室のレールに固定されているベルトの先端の金具に円Eで接続します.この状態が写真の状態です.
次にベルトBを長くします.ベルトCは,始めは荷重が作用せず遊んでいますが,Bの長さが長くなるにつれ荷重が作用します.同じ長さになりますと,Cにも半分荷重が作用するようになります.この時,Cを巻き上げます.そうしますと今度はBが遊び,たるんできます.Cにのみ荷重が作用するようになったところでBの接続をはずせば,隣室で自由に移動できるようになります.
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