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階段の昇降,段差の乗り越え,この二つの課題も電動車いす登場当時からの課題でした.メカニズム的にはこの二つをクリアする電動車いすが実現されています.その一例がここで紹介する機種です.
左の例は輸入品で,展示会場でのデモ時に筆者の元同僚注)が撮影したものです.輸入代理店の社員がデモ走行をしている写真ですが,機器に信頼が置けず両手で階段の手すりにつかまっています.この他にも数枚の写真がありましたが,いずれも手すりにしがみついている様子が写っていました.
展示会の後,代理店がメーカーから提供されたビデをを見せてもらいましたが,その中では手すりにつかまることなく階段を昇降し,段差をクリアしている様子が見られました.展示会では,慣れた人が操作すればもう少しインパクトがあったことと思います.
この写真で示しました電動車いすは,後輪2輪でバランスをとります.バランスのコントロールは車いすに任せるのですが,搭乗者自身も多少上半身でバランスをとりアシストする必要があるとのことです.上半身のバランスをとる機能が残っていて,電動車いすを必要とする人となりますと,使用者が限定されます.
この電動車いすと同時期に階段の昇降を実現した機種がデモ走行にこぎ着けています.お見せできる写真がないのですが,こちらの方はもう少し広い人を対象としていました.しかしながら,昇降メカニズムの寸法が大きく,屋外のかなり広い階段に対応が限定されるという制約がありました.
階段の昇降,段差の乗り越えも開発が続けられていますので,いずれは電動車いすとして実用化されることと思います.
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