路線の紹介
高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所

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 高松琴平電気鉄道は、1943 (昭和18) 年11月に『琴平電鉄』 『高松電気軌道』『讃岐電鉄』の3社が合併して誕生した鉄道会社です。
 このページでは、香川県は讃岐平野に広がることでんの路線について、簡単な説明をさせて 頂きます。

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琴 平 線
ことひらせん   Kotohira line
 

 JR高松駅に程近く、玉藻公園に隣接した高松築港駅を起点として、高松市の繁華街である 片原町・瓦町を経て金刀比羅宮のお膝元・琴電琴平駅を短絡する延長32.9Kmの路線です。
 1924 (大正13) 年7月に設立され、1926年12月26日に栗林公園−滝宮間 が開業した『琴平電鉄』を前身とし、1927 (昭和2) 年3月に琴平へ、 同年4月には高松へと路線を延ばしています。 琴平電鉄は開業当初より高いレベルの車両・設備を 揃え、“讃岐の阪急”とも呼ばれました。

 現在のことでん琴平線は、起終点を含めて駅数は22あり、高松築港−栗林公園間2.9kmが複線、 栗林公園‐琴電琴平間30.0Kmは単線となっており、交換可能駅は三条・太田・仏生山・一宮・ 岡本・陶・滝宮・岡田・羽間の各駅に、車庫・工場は仏生山に、それぞれ置かれています。

 2013年12月15日改正の時刻表によれば、日中時間帯は高松築港−琴電琴平間の列車と高松築港− 一宮間の列車がそれぞれ30分間隔で交互に運転されているため、高松築港−一宮間では15分間隔 での運転となっています。 平日朝・夕のラッシュ時間帯には、一宮折り返し列車が滝宮まで延長される ほか、平日朝のピーク時には高松築港−一宮間・高松築港−仏生山間の列車もさらに加わり、 最短7分30秒まで運転間隔が縮まります。 一方、イオンモール綾川への買い物客に対応してか、 休日の開店後の時間帯と毎日夕方に一宮で折り返す各3往復について、滝宮までの延長運転が行われています。
 高松築港−琴電琴平間の所要時間は62分 (日中下り) です。

 列車の編成は2両が基本ですが、朝夕は4両編成の列車も見られます。 以前は3両編成も 運行されていましたが、こちらは1060形が引退する前になくなっています。

 近年の動向としては、2006年7月のダイヤ改正の際に仏生山−一宮間に新駅『空港通り』駅が 開業しました。 この駅は高松市内から高松空港に向かう国道193号線との交差する地点にあり、 JR高松駅前・高松築港と空港を結ぶリムジンバス (ことでんバスが運行) の 停留所も駅近傍に設けられるなど、琴平線・琴平方面と空港との利便性が高くなりました。
 また、国道11号線との平面交差を解消するべく三条−太田間の高架化も行なわれました。
 さらに、2013年12月15日にはイオンモール綾川にほど近い陶−滝宮間に新駅『綾川駅』が開業し、 それまでは滝宮駅からの連絡バスに依っていたイオンモールへの連絡が徒歩で可能となりました。
 一方で、香川県が事業主体となって計画が進められていた、高松築港−栗林公園間の連続立体交差化と 高松築港駅のサンポート地区への移設・乗り入れは、ことでんの経営破綻や香川県の財政悪化のために 高松築港駅の移設と“交差点内を線路が斜めに横断している”本町踏切の除去を主目的とした片原町駅 までの高架化に計画が変更されました。しかしそれでも事業規模が大きいことは変わらず、また取り巻く 環境も好転しないため、最終的に2010年3月31日をもって事業そのものが中止となりました。

 2002年に制定されたラインカラーは、金刀比羅宮にちなむ黄色です。

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長 尾 線
ながおせん   Nagao line
 

 瓦町駅で琴平線より分岐し長尾駅に至る延長14.6Kmの路線で、1907 (明治 40) 年に設立、1912年4月30日に出晴 (瓦町の近く) −長尾間が 開業した『高松電気軌道』を前身としています。

 現在のことでん長尾線は、全線が単線となっており、起終点を含めて16駅あります。 そのうち 交換可能駅は、花園・木太東口・水田・高田・平木・井戸です。 車庫・工場は琴平線の仏生山に ありますが、長尾線内には瓦町・平木・長尾に留置線があり、検査時を除いて仏生山までの回送が 発生しないようになっています。

 2013年12月15日改正の時刻表によれば、日中においては上下とも20分間隔で運転している全ての 列車が琴平線に乗り入れ、高松築港−長尾間を直通しています。 朝・夕のラッシュ時は全線通しの 列車に加えて高松築港−平木間の列車が加わり、この区間では12分間隔になっています。 また、 1日に数本高松築港−瓦町間の列車が長尾線の列車として運転されています (長尾線 車両が瓦町駅の長尾線用留置線に出入りするべく運転されるため)
 瓦町−長尾間の所要時間は33分 (日中下り) です。

 2002年9月に平木−白山間に新駅『学園通り』駅が開業、大型のスーパーマーケットに隣接し、 ことでんでは初めて『パークアンドライド』に備えた駐車場が設けられるなど、地域交通の結節点 としての役割も担っています。 また2007年10月には水田駅を含む元山−西前田間の連続立体 交差化工事が完成し、水田駅はことでんで初めての高架駅となりました。
 車両・輸送面では、2006年には車両の大型化が行われ、効率的な輸送と全線冷房化100%達成 に貢献しました。これに伴い当線では全列車2両編成での運転となり、朝ラッシュ時に見られた 冷房車に旧型車を連結した3両編成運転はなくなりました。 

 2002年に制定されたラインカラーは、緑色です。

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志 度 線
しどせん   Shido line
 

 瓦町駅から、屋島を車窓に見ながら『琴電屋島』駅を経て『琴電志度』駅に至る延長12.5Kmの路線で、 前身は1910 (明治43) 年に設立、1911年11月18日に今橋−志度間が開業した 『東讃電気軌道』です。 後に四国水力電気に吸収され、さらに戦時下の配電統制令により讃岐電鉄と 名前を変えた上で高松琴平電気鉄道への合併という経歴がありますが、現在のことでんの路線網の中で 一番最初に開業した路線となっています。

 現在のことでん志度線は、全線が単線で、起終点を含めて駅数は16あり、交換可能駅は今橋・ 松島二丁目・春日川・琴電屋島・八栗・大町です。 1994年に瓦町駅ビル工事の進捗に伴って 他の2線と線路が分断されたことから、車庫・工場が今橋に置かれています。
 また塩屋−房前間の志度湾に沿う区間には、半径80mということでんでもっとも急なカーブが 存在します。 一方で重量制限の厳しかった古い橋梁は、河川改修の関係もあってすべて 架け替えられています。

 2013年12月15日改正の時刻表によれば、平日の朝夕に瓦町−大町間の列車があるほかは全て瓦町− 琴電志度間の運転となっており、昼間は20分、平日朝夕の瓦町−大町間は10分間隔での運転となっています。 志度線のダイヤについては近年ほとんど変化がないようです。
 瓦町−琴電志度間の所要時間は34分 (日中下り) です。

 全線冷房化100%を目指して長尾線の600形4両を800番代車に改造の上導入した結果、朝ラッシュ時に 見られた旧型車の増結運用がなくなりましたが、同車が自走できないため3両編成運転が終日にわたって 見られるようになりました。

 2002年に制定されたラインカラーは、赤色です。

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2013.12.19 エムサ菌