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いす式階段昇降機の進行方向を決めるスイッチの位置にはいろいろな種類があります.上肢の状況によりましては操作が困難になります.
スイッチが肘掛けの先端に配置されるのはどのメーカーの製品でも共通ですが,一方の肘掛けに左右両方向へ移動するスイッチが配置される場合と,右に進むスイッチは右側の肘掛けに,左へ進むスイッチは左側の肘掛けにと分けて配置している機種があります.
下に示します2機種は,一方の肘掛けに進行方向を決めるスイッチが配置されています.
下の2機種はスイッチが左右に分かれています.
スイッチが左右に分かれている場合,いうまでもありませんが両手の指でスイッチを操作します.一方が麻痺していましても,麻痺側の肘掛けのスイッチが操作できれば問題はありません.機種の選定にはこの点の確認も必要です.
スイッチの位置でもう一つ注意すべき点は,これも取り付け位置に関係しますが,いすに座る時に誤操作しやすいかどうかです.この機器を必要とする人は下肢の筋力が低下していますので,いすに座る時に,肘掛けを手すり代わりとすることがよくあります.この時に,スイッチにさわりやすいと誤操作を起こし,いすが動いてしまいます.
上の4機種では,右下の機種にこの危険性があります.
肘掛けの先端を斜めにし,手すり代わりにしても触れる危険性の低い位置にスイッチを設置している上の2機種,先端の垂直な面に配置している下の左側の機種が安全性が高いと言えます.この点は実際に使ってみませんとなかなか気付きませんので注意が必要です.
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