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7-1 リフトのすすめ ~介助による移乗~

 左の写真は,リフトで吊った状態を示します.このようにして,体重の支えを全て機械に任せます.介助者は,シートのセッティング,リフトの操作を行います.天井走行式や固定式の場合,車いすに座らせるときに必要な位置決め操作は指1本でできます.健常者をモデルにしたデモンストレーションではかまいませんが,被介助者を相手にやってはいけません.実際には腕全体で介助者を抱え込むようにして位置決め操作を行います.
 シートをセットするための技術や手間を必要としますが,被介助者の体重を全て機械に任せますので,移乗に伴う介助者,被介助者の安全性は人力で行うときに比べ確保しやすくなります.
 リフトは福祉機器の中でも高価な部類に入りますが,車いすへの移乗が楽に,かつ安全に行えることの意味は大きなものがあります.ベッドから容易に離れられることにより,物理的にも,社会的にも活動範囲が広がります.導入を検討する際は,価格や安全性と共にこのことの意義も考慮してください.



 リフトには「福祉機器とは」編で述べていますように,

の3種類あります.
 いずれも得失があり,どのタイプを選択するかは問題となります.また,体を吊るシートの選択も実は大きな問題です.機種は設置場所などの条件からある程度決まることもありますが,シートの選択は簡単ではありません.身体状況や用途によりまして,様々なシートが工夫されています.そのため,一人で複数枚のシートを用意する場合もあります.また,シートが専用となっている機種もあり,シートが合わなければ機種の選択もできないという場合もあります.
 上の写真のシートは,車いす上,ベッド上の座位で着脱ができます.このシートが基本形で,様々な身体状況,用途に合わせたバリエーションがあります.リフトを選ぶポイントと合わせてシートの選び方について以下に述べていきます.


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