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5-5 車いす用クッション

 車いす用クッションは色々な材料で作られていますし,構造も様々なものが工夫されています.
 車いす用クッションの使用目的は,「選び方・使い方」編でも述べていますが,体重による圧力の分散と,座位姿勢の安定性を高めるための座面を形成することにあります.
 写真の手持ちがありませんので,徐々に紹介する種類を増やしていきます.

弾性材料製の車いす用クッション

 スポンジ状のウレタン製のクッションです.1枚の板の形状をしています.
 最も安価なクッションです.
 左の製品は全体が均一な厚さですが,前方を厚くし,お尻が前へずれていくことを防ぐ形状をしている製品もあります.
 身体状況がよいうちはこのような製品でかまいません.
 なお,ウレタンにも弾力性の高い材料から,低反発ウレタンのように弾力性の低い材料まで色々採用されています.



ブロック型弾性材製の車いす用クッション

 内部のウレタンが板状ですと,座ったときにお尻の形状にあまりなじみません.そのため,ブロック状の固まりを多数配置することにより形状になじませる工夫をしています.
 形状になじむことは,接触面積を増やし,圧力の集中を防ぐ効果があります.

空気袋式車いす用クッション

 黒い固まりは空気を入れる袋です.座面一面に空気袋が配置されています.空気袋の高さは2,3種類用意されています.各袋は独立していず,全体が繋がっているタイプと,左右に分割されているタイプがあります.上半身の状況や,座骨の状況により使い分けます.
 左のタイプは座圧の集中を避ける効果には高いものがあります.しかし,適切に使うには熟練を要します.誤って使いますと効果がありません.「選び方・使い方」編も参考にしてご検討下さい.


空気袋と弾性材を組み合わせた車いす用クッション

 このクッションは上面が平坦ではなく,座るための形状が作ってあります.お尻が乗る部分は空気室になっています.空気室の周囲と,大腿部が乗る部分は比較的硬いウレタンです.この部分は座圧が集中しない部分ですので,柔らかさは必要とされません.ある程度の硬さをもつことで,座位姿勢を安定させる効果があります.


 クッションの材料に水を使用したもの,ゾル状・ゲル状の物質を利用したものなどがあります.
 車いすクッションには多数の製品があります.特徴的な製品の写真が入手できましたら順次紹介していきます.


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