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床走行リフトは基本的に屋内で使用します.乗用車への乗り込みを介助するための床走行リフトがありますが,これは例外的な機種です.
左の写真は標準的な形状の床走行リフトです.ハンガーはアームの付け根を中心として円弧状に上下します.水平面内の回転機能は有しておりません.水平面内の移動はリフトの車輪を使用します.
写真からわかると思いますが,床走行リフトの車輪は小径のものが採用されています.小径になればなるほど操作に力が必要になります.写真の左端の車輪がついているフレームがベッドの下に入り込まなければなりません.そのため,解決法がわかっているにもかかわらず,解決できません.操作に大きな力が必要ですので,床面は硬い平面が最も好ましい条件となります.
なお,床走行リフトには,ハンガーの上下動を電動で行う機種だけでなく,手動で行う機種もあります.手動の方が価格的には安価になりますが,床走行リフトを選択するのであれば,電動をお勧めします.「あれば」と表現しましたのは,設置に障害がなく,経済的な制約がなければ,天井走行式の方が好ましいからです.操作に力を要するだけでなく,車いすへ移乗する時の介助動作のしやすさにも難点があります.
左の写真は車の乗降を介助するための床走行リフトです.ドアの狭い開口部を通すために,吊具も専用のものを使用します.リフトを乗用車のトランクに入れるために小型軽量化を図っていますが,十分とは言えません.
制約のある中での移乗ですので,使える対象者も限れらます.
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