JR発足20周年18きっぷの旅

〜国鉄時代の面影をさがして 2〜



前のページへ戻る





時刻は14時30をまわりました。長い長いトンネルを抜けると、敦賀駅。いやー、遂に敦賀までやって来ました。
ようやく1日目の予定を半分消化しましたよ。




駅から出てくると、ほんのり潮の香り。
駅前は整備されているのですが、何となく落ち着きのある風景です。

やはり高架化、ビル化されていない駅というのは圧迫感がなくていいです。
これでこそ街の中心という気がします。




ところが、ちょっと目を移すとこんな看板が…

新幹線なんか誘致したらどうなってしまうか、よく考えてほしい。
せっかく落ち着きのある駅舎だと褒めたばかりではないかっ

在来線だって、良くて3セク、下手すりゃ廃線ですよ。
鉄道は好きですが、だからこそ新幹線は断固反対させていただきます。




更にその隣りにはこんな看板も。

それこそ新幹線なんか来たら実現は難しくありませんか?
二兎を追う者一兎も得ずと言いますし…。





敦賀の駅前を歩いていると、999やヤマト、ハーロックなど、いろいろなアニメ作品のモニュメントと出会いました。
しかしよく考えてみると、何か共通点があることに気がつきました。

どれも松本零士作品ですね。もしかして、敦賀は松本零士ゆかりの地なのかもしれません。

最近はこういった、漫画家と地域との繋がりを実によく見掛けるようになりました。
例えば高知県香美市のやなせたかしさんとか、静岡県菊川市の小山ゆうさんなどなど…。

まあ詳しく知りたい方は↓こちらをコピペして下さい。

http://www.anpanman-museum.net/
http://www6.shizuokanet.ne.jp/maru_3/index.htm


モニュメントは他にもいっぱいあります。あとはぜひその目で直接ご覧になってください。

時間もそろそろ押してきているので駅に戻ります。




駅に戻ったら、こんなノボリもありました。
来た時は気がつかなかったなあ…

せっかく敦賀に来たことですし、記念に駅弁を買って15時23分発の湖西線経由の新快速に乗車。
途中の近江今津で長時間停車があり、増結されます。
車両は223系で座席がゆったりしていますし、山間部から琵琶湖までは景色も富んでてなかなかです。




琵琶湖に入ると民家が一気に増えてきて、景色もだんだん単調に。
しかも雲って辺りがだんだん暗くなってくると、疲れも手伝って睡魔が襲ってまいります。


眠りから覚め、気がついたら増結して空いてた筈の車内はいつの間にか満員で、列車は大阪駅の一つ手前まで来ていました。
もう少しで寝過ごすところでした。

ギチギチの人を押し退けて大阪で下車し、こんどは大阪環状線にのりかえ。

時間が少しあるので、途中の弁天町で降りて、交通科学博物館へ行ってみました。


交通科学博物館のホームページは↓こちら
http://www.mtm.or.jp/




しかし時刻はすでに17時を回っています。
もう閉館時間でした。


この日を含めて、3回ほど交通科学博物館に訪れたことになりますが、今回も空振り…。いまだ一度も入館出来ていません(泣)
もう少し開館時間の延長出来ませんかねぇ…。

ちなみに前回は正月3日で休館日でした。




諦めて弁天町を後にします。

大阪始発の和歌山線直通の快速に乗車。221系です。
途中の王寺で奈良行きと五条行きに分割。
私の乗っている五条行きはガラガラでした。




次に私が降りたのが、北宇智駅。ここはスイッチバック駅です。

時刻は19時半。残念ながら日が落ちてしまったので撮影には向いていませんが、お目当てのスイッチバックは3月のダイヤ改正で廃止となってしまうので、日没だからと言って素通りは出来ません。
日を改めて来ようかなあ…。




試しにスイッチバックしている列車を写真に撮ってみましたが、見事に流れてしまい、画像全体もブレ気味です…
手振れ防止機能なんて付いてても全く役に立ちません…。




カメラを無理矢理固定して何度も撮り直して、一番うまく撮れたのがこれ。勿論画像は暗かったので、明るさに補正をかけてあります。
3脚が無いとこれ以上綺麗に撮るのは無理です。
撮っては消し、撮っては消しを繰り返していたら、デジカメのバッテリーがアッという間にピンチになってしまった(T-T)




線路はホームの先でプッツリ途絶えている…ように見えます。
真っ暗なのでよくわかりませんが…
画像を補正して辛うじてここまで見えるようになりました。


しばらく駅をうろうろしていたら、3脚を担いだ人が高架橋にカメラを据えて撮影準備を始めていました。
これから私が乗る五条行きでも撮るつもりでしょうか?


やがて高田から来る北宇智20時14分発の五条行き普通列車が入線。
スイッチバックして五条へと向かいます。




20時23分五条着。
和歌山線は元国鉄の105系が主力電車のようですね。写真に写っているのが105系です。

通勤形電車なので当然ロングシート。通常無いはずのトイレの設備があるというのが、とても変わっています。




次の和歌山行きが20時46分。少し時間があります。
ちょっと辺りをぶらぶら。




駅の売店。お弁当屋さんのようです。しかし閉まっている。こんな時間じゃ当然か…
柿の葉寿司かあ…チキショー旨そうだなあ。

五条は有人駅ですが、まわりにはタクシーが停まっている以外誰もいません。この時間になると随分寂しい駅です。



和歌山行きが入線。乗車して発車時間を待ちます。
さっきの売店を見てたら腹が減ってきたので、敦賀で買った駅弁でも食べますか…。




…ということで駅弁タイム。
ロングシートで駅弁というのは性に合わないのですが、ここから和歌山市駅までロングシートの電車ばかりしか無いので仕方ありません。

どうせ電車は空いてるし、別にいいでしょう。
例によって、食べた感想などは後日ブログで別記事を作ります。
和歌山線の良さは、何と言っても線路のジョイント音のリズミカルさと、その音。
国鉄車両ですと、音が籠らずその音の良さが特に堪能出来ますね。




和歌山に到着が22時13分。結構かかります。
ここで紀勢本線の支線にのりかえて、和歌山市へ向かいます。
僅か2駅の短い路線です。




22時28分和歌山市駅着。

ここから和歌山港に向かうのですが、実はここからどうすればよいのかわかりません。
とりあえず一旦改札を出ます。




和歌山市駅って意外に立派…。
それもそのはず、幅を利かせているのはJRではなく、南海さん。南海はここから和歌山港まで更に線路を繋げています。

ならば南海に乗って行こう…と思ったのですが、次の電車まで1時間半以上あります。
時間を潰すにしても、こんな時間では何処も開いていませんし、とりあえず腹も空いてない…


となると、港まで歩くくらいしか思い付きません。
どうせ船の時間は0時40分。それを逃がしても2時30がある。道に迷っても間に合いそうです。




…ということで、南海の線路沿いの国道をテクテクと歩くこと約1時間弱。
フェリーのりばまで歩いて来れちゃいました(笑)

時刻は23時半。まだまだ時間があります。とりあえず乗船券を買い、待合室で乗船時間まで暇な時間を過ごすのでした。
夜になれば冷えると思いきや、全然そんなことはありませんでした。さすが太平洋の黒潮地域です。

こんな時間に乗るのは私くらいだろうと思いましたが、車で乗りつけてくる人がポツポツ…
さらに大きな荷物を抱えて待合室のベンチで横になって寝ている若い女の子が一人いました。
のんびりした場所だなあ(^_^;)

こういうの好きです。物騒な地元じゃ味わえません。


   つづきを見る   各駅訪問の旅に戻る