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 後々思い出すたびに、あれはいったい何だったんだろうと不思議に思う。そして心が空っぽになる。
  ある時、長男が近所の同じ年の子ふたりに、ごみ用のポリバケツをかぶせられてコンクリート通路に倒れたまま、

 泣いて訴えることもできないのを見つけ、兄弟が絶対必要だと思った。
 もうこれは夫のわがままなど聞くはずがない!憤然と決行し、元気な次男が授かった。
  次男が生まれたことで、長男は生まれた時点ですでに、訴えることのできない子だったことが分かった。 
 長男は授乳していてもくわえたままじっとしている。私は初めてだし解らないから眠いのかと思い、外すとすぐくわえる。
 その繰り返しだったのでミルクに替えるのが早かった。看護師も忙しかったのか何の指導もなかった。
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