猛暑の西日本を縦断! 2007年夏の18きっぷ旅
2007年8月19日 (4日目) その2
西日本旅レポ4日目のつづきです。
残念ながら、出雲横田駅でガイドさんのお勤めはおしまい。拍手に送られて下車してしまいました。
駅のホームで車掌さんがガイドボランティアの女性に深々と頭を下げて、やがて列車は発車。
子供たちは窓から身を乗り出して「バイバーイ」と手を振っていました。
ちょっとガイドさんの声が小さくて、せっかくの説明が聞きとれなかった部分が多々あったのですが、口調はしっかりしていましたし、初めてにしては大成功だったのではないでしょうか。
今後もおろち号で頑張っていくのかな?
これは車内天井に取り付けられた電飾。龍が模られています。
時間が経つと色が変化する仕組みですよ。
トンネルに入って暗くなると輝き出す仕掛けになっているみたいですね。
出雲三成でやや長い停車があったので、せっかくの機会なのでちょっと降りてみました。
思ったほど寂れた感はなく、駅舎も新しいです。
駅のホームにスタンプを見つけたので、ついでに持ち合わせのノートにペタッと押してきました。
駅の待合室は、そのまま物産コーナーになっています。規模も大きい。
こういう駅って個人的に大好きです。
何せ、降りたその場で現地の名物を知ることが出来るので、旅の感触も同時に味わえ、場合によってはお腹も満たすことが出来ます。
よく見ると、旅行客に混じって、車掌さんも降りてきて、何やら物色(笑)
お花を見ているってことは、奥さんの誕生日か何かのプレゼントを見繕ってるのかな?
1453、「奥出雲おろち号」は終点の木次に到着。
お名残り惜しいですが、これで「奥出雲おろち号」とはお別れです。
引き続き木次線で宍道方面に乗り継ぐ人は少なく、そのまま改札を出て行く人の方が圧倒的に多かった。
やっぱりみんな出発駅までは車で来てるのかな。いまどきのレジャーっぽいですね。
さしずめ、このあと「おろちゆったり館」で温泉に浸かってサッパリしてから車で家に帰るってところでしょうか…
木次駅のホームの隅っこにこんなものがッ! 石碑にまでなってたのか(笑)
デザイン学校で作って駅に寄付したんでしょうね。
1511発の宍道行きワンマンカーが到着。これに乗って宍道まで戻ります。
やっぱ列車で遊びに来て列車で帰るのが真の鉄道レジャーの楽しみ方でしょ!
…って言いたいところですけど、オールロングシートの120系気動車じゃねぇ…。
誰もこんなのに乗って帰りたいなんて言わないわなぁ。
何だかドッと疲れと脱力感が襲います。
冷房の効いた涼しい車内では、疲れも手伝ってずっと寝ていました。
車窓風景を背にして列車に乗っていては、やむを得ません。
宍道には1545着。
気が付いたらもう終点に着くところでした。
さーて、このまま今日の宿に向かうにはまだ早いし、第一明るいうちから宿に泊まるなんてもったいない。
そこで、宿に向かう前にちょっと寄り道していこうと計画。
出雲といえば出雲大社。出雲大社といえば縁結びの神様です。
縁結びの神様に何かご縁でもお願いしてまいりましょうか(^^;)
まあ、言わずと知れた出雲旅行のオーソドックスな旅行コースとなりますが、ここにはかつて「大社線」という国鉄路線も通っていたという。
あまり時間はとれないですが、この際ですから纏めて全部見てこようということで、進路を西にとります。
1607発の快速アクアライナーに乗り、出雲市で下車。車両は121系(126系?)気動車2両編成、座席はセミクロスでした。
出雲市駅1627着。
30分に出雲大社行きバスがあるらしいので、急いで改札を抜けてバスのりばに向かったものの、それらしい行き先のバスが見当たらない…
おかしいなあ…もう行っちゃったのかな…と、しばし呆然。
つぎのバスまで30分後。バスを待ってる間に一畑電鉄線の列車も行っちゃったし、のりものがないのでは仕方ない。しばし灼熱の駅周辺をウロウロ…
駅舎は立派な門構えがありますが、立派なのはホントに門だけで、それ以外は普通にありがちなコンクリート駅舎です。
南口には、北口にあるような立派な門構えがありませんでした。
駅前にからくり時計がありましたが、残念ながら動いているところは見れませんでした。
からくり人形が神話のキャラクターで、いかにも出雲らしいですね。
結局、17時ちょうどの出雲大社行きワンマンバスで出雲大社まで行くことになりました。
乗車していたお客さんは私を含めて3人だけ。
途中の停留所で乗り込んでくるお客さんもゼロでした。
時間的なものもあるとは思うけど、車の交通量を考えると、たった3人というのは寂しすぎる…
終点の出雲大社に到着。所要時間は約20分くらいでした。
出雲市からのバス運賃は510円。もし廃線になった大社線が今も残っていたら、JRの地方交通線運賃適用で7キロ200円です。
東京都区内のバスも距離に関係なく200円であることを考えると、何だか腑に落ちないものがありますよね!
それはそれとして…何だかデッカイ建物がいっぱいあるんですけど。
スゲー!
スゲー!
何っちゅ〜デケエ建物なんや〜!
ちょっとした神殿ですわ。
何じゃこりゃ〜!!!
こりゃいくら何でも「ちょっと立ち寄って」ってレベルじゃないっスよ。
敷地の規模デカすぎ!
とてもじゃないけど丸々一日使わないと廻り切れんです!
とりあえず本殿と思われる建物にだけお参りってことで勘弁…
って言ってもデッカイ建物ばかりでどれが本殿だかよくわからないんだけど。
全部お参りしてたら日が暮れる…てか、お賽銭だけでお金が尽きちゃう。
神様、出口はこっちでいいのでしょうか…
迷子になりそうな神社は初めてです。
ふう…しんどい…
あ、これ知ってる。
因幡の白うさぎですよね。鳥取駅にこれと同じような銅像がありました。
陽の加減でなかなかいい写真が撮れましたよ。
これは…
何だろう。スサノオと思われる人物が波に浮く玉を念力で持ち上げているように見える…
オバカ丸出しの推測ですみません…
下草の刈り方が何となく波しぶきが飛んでるように見えるのが面白いです。
ゼェ、ゼェ…
やっと出口っぽい。
神社を出たところでカメラのシャッターお願いされました。
「荷物がいっぱいなのにすみませんでした」と一言。
ぜぇ…ぜぇ…わ、わかればよろしい…。
出雲大社の入り口にある大鳥居。日本一の大きさなんだそうだ。
ちょっとシンドイので、ここで一休み…。時刻はもうすぐ18時。
ふぅ、暑い…
このそばに一畑電鉄の出雲大社前駅や、道の駅「吉兆館大社ご縁広場」があります。
国鉄時代の遺影「大社駅」に着きました。ワクワク…
しかし、出雲大社の入り口から思ったよりも距離あったなあ。
これも暑さのせいか。
す…スゲエ!!!
これが「駅」なのか。
駅舎と言うより屋敷だ!
駅舎の中も開放されているようでしたが、残念ながら既に閉館時間となって施錠されていました(泣)
出雲大社を後回しにして、こっちを先にすればよかったかな…
駅のホームは自由に出入り出来ます。
線路も看板も殆ど当時のままなので、外からでも充分堪能できますよ。
駅舎が立派なので、存在感のあるホームです。
急行列車や団体列車も乗り入れていたというだけあって、ホーム長は結構あります。
草の生い茂ったホームと線路が過ぎ去った月日と哀愁を醸し出します。
もう全盛期のような賑わいは二度と訪れないのですね…
あんな立派な駅舎があるのに哀しすぎます。
ホームには、二度と発車することのない機関車が一両、野晒し状態でした。
D51 774号機です。
昭和17年製、昭和50年廃車。
国府津、新鶴見、福知山、新見、浜田と各機関区を渡り歩いたようだ。
ホームから線路へ降りる階段に敷かれた鉄板に、因幡の白兎のイラストが描かれていました。
団体専用の改札口でしょうか。
私の他にも見学している人がポツポツ。
ここでもカメラのシャッターをお願いされました。
何でも同じ列車に乗ってたから私のことはよく覚えているんだとか。考古学者を名乗っていました。
長旅をしていると、色んな人と出会います。
家に閉じこもっている時とは大違いですね。
さて、宿の時間もあるからそろそろ出発しますか…
途中、道の駅に立ち寄ろうとしてみましたが、閉まってた…
まだ明るいのに早過ぎませんか?
広い駐車場はドライバーの休憩所に使われていました。
でも、こういう所ってすぐゴミ散らかしたり、アイドリングの温床になるんだよな。
一畑電鉄の出雲大社前駅です。こじんまりしている割にモダンさも併せ持った駅ですね。
ここから川跡駅を経由して出雲市駅前に戻ろうと思います。
バスよりはちょっと安上がりだろうかと…(^^;)
駅の待合室でちょっと待ち合わせ。
高い天井、広いベンチにテレビもあり、自販機も充実。
有人駅ですが、きっぷは券売機で購入します。
さっき大社駅で話し掛けられた考古学者もここにいました(笑)
やがて改札が始まり、駅のホームへ。
改札は、いまだきっぷに鋏を入れる方法をとっています。
きっぷはペラペラでしたが、やっぱ鋏を入れてもらう方が一番列車に乗るっていう実感が湧きますよね。
自動改札やスタンプはイマイチ味気ないっていうか何というか…。
さて、まず乗車するのは3000形です。もともと南海電鉄で活躍していたもの。
これと同じ車両は大井川鐵道でも見ることが出来ます。
残念ながら一畑電鉄ではロングシート車でした。
つまんないな…
大井川鐵道では転換式クロスシートを装備したものが使用されています。
運賃表の下には「自転車持込料金一律300円」の注意書きが見えますね。
ここでもサイクルトレインを実施していたんですね。
川跡駅で電鉄出雲市行きにのりかえ。終点の電鉄出雲市に向かいます。
こんどは2100形に乗車。個人的には馴染みのない車両ですが、もともと京王線を走っていた車両だったようです。
電鉄出雲市に着いたのが1910。辺りはだいぶ暗くなっていました。
駅は高架化されています。パッと見、素っ気無い地下鉄の駅みたいな様相ですよね。
駅ビル化された駅ってこれだから嫌いです。
有人の改札を抜けてJR出雲市駅に向かい、山陰本線にのりかえます。
今日の宿は米子にとってあります。
出雲市駅で米子方面行きの列車にのりかえなのですが、次の列車は38分。
まだ20分くらい時間があります。
どうせ待つなら腹ごしらえ、ということで、まだギリギリ開いている駅弁屋さん「黒崎」に飛び込みます。
駅弁だとお高くついちゃうので、食べるのは出雲そばに決定。
さあ、亀嵩のそばと食べ比べる機会がこんなところで訪れました。
注文したのは月見。
汁はドロッとしてて薄く、急須に入ったダシを足して濃さを好みで調節するという形は亀嵩の時と全く一緒です。
これが「出雲式」のそばの出し方なのかもしれませんね。
問題は味です。
結論から言うと、味ではあんま大差ない感じ。ただ、麺のコシで亀嵩のそばのモチモチ感がややリードってところでしょうか。
そばを食べ終わる頃にはそろそろ列車が来る時刻。
勘定を済まして急いでのりばへ。38分発の米子行きアクアライナーに乗車します。
はじめは車内が学生などでやや混んでいましたが、だんだん車内が空いてきて、しまいにはボックスシート独占状態。
途中の安来駅のホームにこんなもの発見!
安来節でしょうかねぇ(笑)
列車にもこんなキャラクターをラッピンクしたものが走っていました。
米子駅2050着。
乗ってきたのは今日、宍道駅から出雲市駅まで乗ったものと同じ新型車両のキハ121。2両編成です。
米子駅前には何故か999号が(笑)
今日は駅から歩いて5分程度のところにあるビジネスホテル「ビジネスイン米子」で一泊です。
ホテルに着くと、年老いたおじいさんが対応。これが非常に親切で、部屋の場所から風呂の場所、ホテルのルールまで丁寧すぎるくらい案内してくれた。
うーん、ゆうべの「ヤングイン松江」と180度違った待遇だな。
部屋はヤングイン松江の時の2/3くらいしか無く、風呂、トイレは共同ですが、トイレはウォッシュレット、風呂も二人くらいはゆったりと入れる広さはあります。
日を追うごとに部屋が狭くなるのですが(^^;)
素泊まりなのですから気にしない気にしないッ
これで料金が2700円程度なのだからメッチャ安い。ふつうこの設備なら3600円くらいは取られるよな。
今日も疲れた…
明日は午前5時の列車に乗りますから早く寝なくては。
おやすみぃ…
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