猛暑の西日本を縦断! 2007年夏の18きっぷ旅



2007年8月16日 (1日目)


いよいよ明日は夏コミ。本来ならば、夏コミのために東京方面へと向かう準備をするのが恒例の私。

しかし、今回は既にムーンライト高知の座席指定券を購入済みということで、せっかく取れた指定席を払い戻す気にもならず、予定通り西日本縦断の旅へと旅立ったのでありました。


また、私がこの日の旅の決意を決定的に固めたのは、ここ連日の異常とも思える程の猛暑と、奥出雲おろち号の指定券があるためでした。
一刻も早く冷房の効いた車内で寛ぎたい気持ちでいっぱいでした。


朝、南甲府556発の甲府行きワンマン列車に乗車。313系です。

今回も一通りの列車ダイヤは調べてシュミレーションしてあるのですが、行程は行き当たりバッタリです。
座席を指定した列車に間に合って、宿泊予定のホテルに指定した時間に辿り着きさえすりゃどんな行程で行こうが構わないという考えです。

行程通り旅の目的を果たすのも大事ですが、細かく旅の予定を決めたって、どうせ一部の予定が狂うとそれ以降の予定全てがずれ込むことりなりますし。
むしろ、細かく行程を指定せず、直接現地の情報を頼りに寄り道し、大きな収穫を得ることに私は期待をしたいわけで。

しかし今回はそんな寄り道するような余裕は生まれそうにない程に朝っぱらからよく晴れて非常に暑いです…。


甲府で606発松本行き普通列車にすぐの連絡。ダッシュして飛び乗ります。
この列車に乗って、中央西線の中津川行きにスイッチします。

時刻表を片手に旅の行程をシュミレーション出来る方ならば、塩尻で降りて中津川行きにのりかえると考えますよね。
しかし、中津川行きの列車は313系のセミクロスシート2両編成。塩尻でのりかえると、これがなかなか座れないんですよ。

そこで、塩尻を乗り過ごし、村井で下車。
すぐの連絡で中津川行きにスイッチ。客の流れが大きい塩尻の手前でのりかえた方が座席を確保しやすい。
フリーきっぷだからこそ可能な手段を有効活用します。


塩尻〜中津川は殆どが山間部で景色もよく、どの駅も古い。じっくり堪能したいのは山々ですが、ダイヤが薄いので、いまだ途中下車を果たせているところが殆どありません。
今回は西日本が旅の舞台なので下車は無理ですが、今年中に何とかしたいなーと思いつつ乗り過ごします。


終点の中津川で、今度は1017発のセントラルライナーにのりかえ。313系の8500番です。
グレードの高い転換式クロスシートでシートピッチも広め。クッションはやや固めなものの、座り心地はいいです。しかし乗車するのに310円の別料金がかかるんだよね。
ここで問題なのは、指定席と知らずに乗車する人が多いことなんだよなー…

こんな列車を私は敢えて「ボッタクリライナー」と命名します。

中津川駅のホームにはライナー券発行機が無いため、一旦改札を抜けてライナー券を購入して再入場します。
ホームで駅弁を売っていたので、今後の旅の行程を考えて、駅弁を購入しておきました。




画像が小さくて申し訳ありませんが、セントラルライナーの車内はこんな感じ。
313系は片側3扉なのですが、セントラルライナーとしての運用の場合は、真ん中の扉は締め切りにして快適性を上げています。
それなら373系を使えばいいような気がしなくもないのですが、313系を充てた意味は何なのだろう。立ち席客が出た場合を考慮したのだろうか?




せっかくですが、快適だったセントラルライナー号を金山で降ります。

名古屋まで乗らないのかって?
名古屋まで乗らないのは、塩尻の時と同じ理由があるから。座席の確保が出来るかどうか、乗りかえる駅によって微妙なんですよね。
名古屋駅で東海道線大垣方面の列車にのりかえが間に合わない時でも、金山で下車して東海道線にのりかえればギリギリ間に合う場合があったりすることがあるんですよ。
興味があったら時刻表でシュミレーションしてみて下さい。


さあ、ここから細かいのりかえが続きます。

東海道線 金山→大垣(快速)





大垣→米原(各駅停車)
117系でした。



米原→京都(新快速)
関西圏の新快速は、JR東海のセントラルライナー並の設備ですが、乗車券のみで乗車出来ます。ただ、シートピッチが狭いので、通路側座席を誰かに座られると下車し難いのが難点。



京都到着が1343。
ムーンライト高知、松山の発車時間まで、まだ9時間以上も時間があります。
しかし、これはもちろん計算済み。寄り道の予定が無ければもっと遅い時間に家を出ています。


実は、今回の旅の一番最後に立ち寄る筈だったのですが、列車の接続上断念せざるを得なかったところがある。

それは「福知山」

しかし、今いる京都からならば、山陰本線を通ればそう遠くない場所です。
山陰本線はダイヤが少々薄いのが難点なのですが、幸い今の時間ならば快速列車が接続しています。

他に立ち寄る場所と言っても、大阪の交通科学博物館か、梅小路の蒸気機関車館くらいしか思いつかないし、見学し終わったあとの待ち時間を考慮すると適当ではない。

…ということで、山陰本線にスイッチすることに決めました。
実は初めて乗る路線なので、かなりワクワクしています。




山陰本線の園部行きにスイッチ。111系の湘南色と西日本色との混色編成でした。
時刻は正午を過ぎて、京都駅のホームは異常なくらい暑かった…

終点の園部で、福知山行きにすぐの連絡。
朝から乗り継ぎ乗り継ぎで何も食べていないので、ここらでさっき中津川で買っておいた駅弁を食べておくことにしました。
列車が短編成な上、車内は学生でやや混み合っていましたが、ボックスシートが幸いにも確保できました。




中津川駅で買った駅弁、木曽路釜めし。820円。
感想はいずれ駅弁評価のコーナーで。


それにしても暑い!
列車の中は30℃を軽く超えてるんじゃないかという蒸し暑さでした。冷房装置はあっても全然効いてないといった感じです。
もう汗ビッショ…。




暑さでクタクタになりながらも、とりあえず福知山駅に到着。列車を降りても温度差は感じません。
時刻は16時をまわっていました。意外に時間かかりますね。




駅前へ目を移すと、ドッコイセ一色。さすが福知山だ。
これですよ、これこれ!
出来たら鳥取駅みたいにメロディも再生出来ればもっといいのに。


しかし、私が今回福知山に目を付けた理由は、ドッコイセ踊りでも福知山城でもない。もっと他にあるのだ。

それは…




ドッコちゃん探しだぁ!



イラストをよーーーく見ると、福知山市章のイラストを白く塗りつぶしてドッコちゃんを描いたっぽい…。
いまや市章よりもドッコちゃんの方が福知山市のシンボルということかな(笑)


ちなみに、福知山市のキャラクターは、他にも「酒呑童子」とかあるんですが、かわいい女の子キャラにしか興味のない私には守備範囲外。


山梨には「ふじくん」とかあった気がするけど、こんなかわいいキャラクターは無いから羨ましいですね。。

よーし、捜すゾーーーーーーーー!




御霊公園のモニターの下にドッコちゃん。
からくり時計もあって楽しかった。




道路標識にもドッコちゃん。




何と電柱にまで!




ここにもドッコちゃん発見!

何やら通りの向こうに櫓が見えます。ちょうど昨日お祭りやってたようですね。
来るのが一日遅かったようです。


せっかくここまで来たのだから、欲しくなるのがドッコちゃんグッズ。
しかし、いくらネットで調べても、一般に市販されているドッコちゃんグッズは一切ありませんでした。

しかし、ドッコちゃんを使った和菓子を発売している店が一軒あるらしいので、福知山駅の土産物売り場を端から捜してみたものの、それらしいものは無かった。

そこで、製造販売元の川見風月堂へ直接行ってみました。
上の写真のドッコちゃんの看板のあたりに、その店はあります。




これがその和菓子
「丹波三姉妹」というお菓子です。

ドッコちゃん、黒豆ちゃん、栗っ子ちゃんの三種類のお菓子で三姉妹ということですね。




特別に中身も公開!

た、確かにドッコちゃんがいる(笑)

気になるお味ですが、これは旨いっ!
個人的お気に入りのお菓子は栗っ子ちゃんですね。お店の人も、若者には栗っ子ちゃんが一番人気と仰っていました。
オススメのお茶うけです。


はじめはドッコちゃんの焼印をお菓子に押す方法を考えていたそうなのですが、押すと饅頭の皮が縮んでしまってドッコちゃんの形が崩れてしまうということで、やむを得ずシールで対応しているという話でした。

でもこの味なら全然OKですよ。格好よりも味が大切ですからね。

ちなみに、ドッコちゃんシールはゆっくり剥がせば綺麗に取れますので、再利用も可です(笑)
私はケイタイやパソコンに貼り付けました。




ちなみに、福知山ではこんなキャラクターも活躍中。光秀くんとひろこさんです。
キャラデザは「忍たま」で知られるあの人ですよ。


遠くから福知山城などを眺めたりして、しばし観光を官能したかったところですが、いかんせん暑くてそれどころではなかったので、逃げるように駅へ引き揚げ。
しばらく冷房の効いた駅の待合室で列車の時間を待ったあと、駅のホームへ。




福知山駅構内の時計です。ここにもドッコちゃんがいますよ。ちょっと写真が小さくて見辛いでしょうか。

ちなみに、ドッコちゃんの衣装に色違いがあるのに気が付かれましたか?
今回は3種類発見出来ましたが、全部で幾つのバリエーションがあるのか、ちょっぴり気になります。


さて、それでは電車を乗り継いで、再び京都へ戻ります。


福知山→園部(各駅停車)



園部→京都(各駅停車)


京都に到着したのが2002。ムーンライト高知、松山の出発時間までまだ3時間ちょっとあります。
しかし、事前に仕入れた情報によると、このあとコミケットトレインが京都に停まる予定になっているはず。

詳しい時間がわからないため、主に米原、東京方面の特急列車が停まる0番線ホームでジッと列車を待ちます。
相変わらず暑くてベンチに座っているだけで汗が出てくる状態ですが、昼間ほどではありません。




夜22時50分ごろ、EF66牽引のコミケットトレイン「あすか」が京都に到着。読み通り0番線に来ました。
車内は意外に空いています。
この先の米原や岐阜で乗る人がいるのかもしれません。




一本向こうの線路では、このあと乗車するムーンライトの車両点検、機関車の付け替えなどが行われていました。




23時10分、ホームに入線。ムーンライトに乗車して、出発時間まで車内で待機します。
やっっっっとこれで涼しいひとときが訪れます。長かった…




枕と毛布つきのゴロ寝車両は、グリーン車。
青春18きっぷで乗車する私には利用することが出来ません。
寝ながら旅が出来るなんて羨ましいですけど、仕方ありません。




18きっぷ利用の貧乏な私は、こちらの普通車で旅をします。
一応リクライニングシートですが、決して座り心地が良いとは言えません。

ずっと座り続けてお尻が痛くなった人が座り直しすると

「バッターーーーン!!」

座席のリクライニングが解除される凄い音が響き渡る。
フリーストップではない旧式の簡易リクライニングシートの特徴です。

しかも

うっかり熟睡してしまうと、首を寝違えてしまうんです。

しかし、普通車は限られた期間だけしか連結されないため、18きっぷでムーンライト高知に乗れるだけでもヨシとしなければいけませんね。


朝になればそこは四国。車内は減灯されて「おやすみなさーい…」



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