鉄道写真いろいろ@エムサ菌総合研究所
大阪周辺で電車遊び
( その1 )

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 9月21・22日の1泊2日で、大阪周辺の民鉄を中心とした電車遊びをしてきました。

 10数年前に一度車中1泊で行ったことはありますが、その際は東海道線・大阪環状線を中心に、阪急 と阪神に少し乗っただけでした。 今回は乗ってみたい民鉄の路線はいくつもあったので、 「スルッとKANSAI 2dayパス」を使うことにしました。
 今回は、当初から乗ることをメインとするつもりでいたので、本格的に撮影している余裕は ないと考え、一眼レフは持たずにデジカメ一本でいきました。

 それでは、2ページ構成でご覧下さい。

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2006.9.21 東京駅

 今回は、往復の新幹線と現地のホテルがセットになった旅行会社のプランで行きました。
 「のぞみ」は速く大阪に着けますが、加算料金やその他諸々を考えた末に「ひかり」で行く ことにしました。 しかし名古屋以西が各停になる列車で、やっぱり「のぞみ」の方が よかったかな? と思ってしまいました。
 車両は300系で、久々に乗ったような気がします。

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 東京から約3時間で新大阪に到着。 東海道線に乗り換えて大阪、さらに阪急電鉄に 乗り換えて川西能勢口に向かい、能勢電鉄に乗りに行くことにしました。

 川西能勢口で停まっていた電車は4両編成の日生中央行きで、ワンマン運転となっていました。


2006.9.21 日生中央駅

 日生線の終点・日生中央まで来ました。 ここまで全線複線とはいえ山あり谷ありで、車窓は 変化に富んでいたと思います。

 ここは『日生』という名のとおり、日本生命が開発したニュータウンの中心部だそうで、山の 斜面にへばりつくように住宅街が広がっています。 朝夕のラッシュ時間帯には、ここから阪急電鉄 に乗り入れて梅田まで直通する特急電車が運転されることからも、大阪のベットタウンであること がわかります。
 しかし日生中央の駅舎にはテナントとして入っている店舗が多く、駅らしさをあまり感じませんで した。

 また、能勢電鉄の現有車両はすべて阪急電鉄から譲り受けたもので、カラーリングも同じ マルーン一色になっていました。

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 日生中央から川西能勢口行きで隣の山下へ、ここで妙見線・妙見口行きの電車に乗り換え ました。 妙見線は急勾配・急カーブが多い単線で、複線トンネルで山をぶち抜く日生線とは かなり印象が異なりました。
 しかし駅から少し行くと住宅街が広がっているようで、日中でも川西能勢口行き電車には そこそこ利用者が見られました。


2006.9.21 妙見口駅

 山下から乗った妙見口行き電車は2両編成のワンマン運転でしたが・・・ 西武鉄道みたいな ステンレスの装飾を付けた車両でした。
 車体がマルーンなので、黄色の西武鉄道とは違って良いアクセントになっているとは思います が、貫通扉の窓が大きいところだけが今風で、不釣合いに見えました。

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2006.9.21 妙見口駅

 山間の妙見口駅。 住宅地として切り開かれた日生中央駅とは違って、ここはかなり静かで 落ち着いた雰囲気です。
 モノの本によれば能勢電鉄は駅務の省力化・集中化をかなり前から積極的に行っていたそうで、 日生中央もそうであったようにここでも駅員さんの姿を見ませんでした。

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2006.9.21 阪急梅田駅

 能勢電鉄に乗り終わり阪急宝塚線で梅田に向かう際、十三から梅田まで併走した神戸線の 電車が最新の9000系で、梅田でちょっと眺めました。
 車内の造りは関東の大手民鉄で導入が進められている車両よりも高級仕様と見受けられました が、造作が凝り過ぎているような気がしました。 駅係員の態度でも感じたことですが、 なんとなく「お高く留まっている」感が見えて、阪急電鉄にはいい印象を覚えませんでした。

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 梅田から地下鉄御堂筋線で淀屋橋、ここから京阪電鉄に乗って出町柳に向かい、叡山電鉄 に乗りに行きました。
 初めて乗る京阪電鉄は8000系特急で、立席で前展望していました。 線形としてはカーブが 多く、JRと比べて条件が悪いように見受けられましたが、それでもなかなかの走りっぷりでした。

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 叡山電鉄ではまず鞍馬線から攻めることにして、先の発車だった八瀬比叡山口行きを見送って 鞍馬行きを待ったところ、やってきたのはデオ800形でした。 出町柳〜鞍馬間には展望に長けた 電車・デオ900形「きらら」が走っていますが、運行ダイヤと私の都合がつかずに乗れず、途中で 一度すれ違っただけでした。

 二軒茶屋までは古い町並み (京都だから当たり前だろうが) で、 なんとなく路面電車っぽい雰囲気も感じました。 そして一転、二軒茶屋を過ぎると急勾配・ 急カーブの連続で、もみじの林の中を抜けていきます。 紅葉の季節はさぞ美しい景色なんだろう なぁ、と思いました。


2006.9.21 鞍馬駅

 鞍馬線の終点・鞍馬の駅前には、役目を終えた「デナ21号車」の先頭部分と車輪が飾られて いました。 現役時代に乗ってみたかったものだ・・・。

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2006.9.21 鞍馬駅

 鞍馬駅の駅舎。 造りが「京都」って感じですよね。

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2006.9.21 鞍馬駅

 なんか気に入った、駅前に鎮座ましましている「天狗」。

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 能勢電鉄で異方向の終点まで乗ったのと同じように、叡山電鉄でも一旦宝ヶ池まで戻って 八瀬比叡山口に行きました。
 八瀬比叡山口行きは路線名称上「本線」を名乗っているものの、走っているのは1両編成の 「デオ700形」でした。


2006.9.21 八瀬比叡山口駅

 八瀬比叡山口駅はホームが大屋根に覆われていますが、板は木と見受けられ、細く見える鉄骨も 美しいですね。 

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2006.9.21 八瀬比叡山口駅

 大屋根の縁がギザギザになっていて、なかなか凝ったデザインだと思います。
 ちなみにこの駅は無人で、自動券売機があるらしい部分はシャッターが閉まっていました。

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 叡山電鉄を乗り終わって、京阪電鉄で大阪に戻ります。
 出町柳から乗った淀屋橋行き特急は6000系。 側面の丸っこい車両に乗ってみたかったので 樟葉で降りるつもりでいましたが、八幡市で特急を待っていた準急が5扉車の5000系で、 せっかくなのでこれも・・・ と乗り換えました。

 5000系は片側5扉のうち昼間は3つを使い、2つは天井から下ろした座席を設置して運用する という、ラッシュ時に備えた「多扉車」のはしりと言える車両です。
 ちょうどそこしか空いていなかったということもありますが、扉部分の座席に座りました。  座り心地は正席と比べていないので単純な比較はできませんが、少なくとも京浜急行電鉄2000形 の「補助椅子」・同600形の「ツイングルシート」とは雲泥の差でした。

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2006.9.21 樟葉駅

 樟葉で降りた5000系。 開口部に、扉部分の座席が確認できます。
 ここの駅前には「くずはモール」という大きなショッピングモールがあります。 「側面の 丸っこい車両」に乗るのにちょっと時間を空けようと、立ち寄ってみました。
 その甲斐あってか、ホームに上がってすぐ来た淀屋橋行きの準急で「側面の丸っこい車両」 が来て、乗れました。
 走りっぷりは良いんですが、5000系も含めてエアコンの吹き出し音とコンプレッサーのうるささ には閉口しました。

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2006.9.21 道頓堀川

 王道をちょっとはずして、道頓堀川の「戎橋」を堺筋側の隣の橋から撮ってみました。
 戎橋のネオンが派手であることはよく知られているところですが、ネオンがあるのは戎橋と 御堂筋の間のごく狭い一角 (画像奥に写っている橋の左奥) のみ なんですよね。 旅行ガイド等をあまり見ない私は、3月にことでん遊びした際に立ち寄った折、 その事実を初めて知りました。
 ちなみに戎橋自体は、3月に続いて今回も工事中で、有名なネオンはガラス越しでの見物と なりました。

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 大阪市内のホテルへ地下鉄で移動してここで1泊、翌日に備えました。

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2008.2.28 エムサ菌