東京急行電鉄の車両
Nゲージの間@エムサ菌総合研究所

 

 横浜市内の相鉄沿線で育った私は、時々の都心方面へのお出かけではリーズナブルでそれなりに便利な 東急東横線のお世話になりました。 それ以外にも、『こどもの国』や『電車とバスの博物館』への往復で あったり、小学生時代にスタンプラリーに参加するなどで東急線にはちょくちょく乗っていました。  そのため、1981年〜1997年に在籍していた鉄道線の営業車各形式のうち、あまり記憶がはっきりしない 形式があるものの5000系・5200系以外は一応乗ったことがあり (見るだけなら全形式ある) 、 路線に関しては世田谷線を含めて全線乗車したことがあります。
 もっとも、千葉への転居後は横浜に行くことはあっても乗車機会はほとんどなくなってしまったので、 概ね1997年以降の情勢の変化にはほとんど付いていけないところではありますが・・・

 そのような縁があるので、東急の模型に対しても少し興味があります。 とはいえ、利用する際に車両の 編成や特徴的なところなど細かな点に目を向けることがあまり無く、実車の知識は非常に大雑把なものしか ありません。 それ故、東急の模型は「何となく」「ふと思うところがあって」という理由で極めて細々と 買うことがほとんどで、しかも購入時の時代背景や私の守備範囲の関係でキットばかりだったこともあり、 いつまで経っても工作台に上ることはありませんでした。 しかし2012年になって、仕掛品の消化ということで ようやく組み立てに着手するようになりました。

 このページでは、そのようにして買った東京急行電鉄の模型のうち、完成させたものについてご紹介します。

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9000系 9012F
9000系9012F  東急では初めてVVVFインバータ制御とボルスタレス台車を導入した9000系は、東横線の急行でお世話に なることが多かったこともあって、グリーンマックス製塗装済みキット (品番:1064T・ 1064M) が発売されてそう間をおかずに買いました。 例によって少々熟成させてから、雑誌 『RM MODELS』2002年5月号に載っていた解説記事を見ながら組み立てました。 完成は2005年11月で、 私にとっては初めてキットを完成まで組み立てた記念すべき? 車両です。

 塗装・印刷済みの車体に、製品状態では未塗装のパーツに対してスプレー塗装して取り付けたので、 初心者の作例ではあるもののそれなりの仕上がりを確保しています。 しかしステッカー類の貼り付け具合や クーラー周りに接着剤がはみ出しているところなど、組み立てから年数が経った目でで見れば雑なところが 多い事に気づきます。
 カプラーは、連結機会のない編成両端は付属のダミーカプラーを用い、編成中間のものはKATOカプラーNに 換装しました。 雑誌記事に従い車内の床面や座席を塗装したり、床下機器の裏側を瞬間接着剤で充填したり プラ板で塞いでから塗装しましたが、床下は色が黒で車内はそもそも見えにくいためか見た目にはあまり大きな 効果はなかったようです。 また車体各部の表記類のうち、各扉横の号車ステッカーは1995年当時の姿を想定 したため貼り付けず、各車片面1ヶ所の号車札やドアコックの表示 (ステッカー) も 貼ったところですぐに剥がれそうだということで省略しました。 そのため、雑な部分を除けば妙にサッパリ した出来上がりになっています。

 2012年に至るまで、他の東急の車両や直通運転している車両を所有していなかったため走らせる機会がほとんど なく、従ってしまってあるケースを取り出すこと自体ほとんどありませんが、この記事を書くにあたり久々に 取り出してみると、床板の反りや中間車の車体歪みが認められました。 困ったものです。
(掲載開始日:2012.6.29)

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6000系 6007F、6005F
6000系6007F、6005FF  6000系は5200形に続くセミステンレスカーの第2弾で、動力伝達機構に電車では珍しい1モーター2軸駆動方式を 採用し、当形式で行われたVVVFインバータ制御の実車試験では1500V車としては日本で初めて営業運転でも使用 された車両ということで知られていますが、私にとってはこどもの国線で一度だけ乗ったことがある形式で (おそらく1985年頃、2両編成だったと思われる) 、車内の様子や特徴的なモーター音の 記憶は全くないものの、銀色で丸いオデコに大きな円いヘッドライトが強く印象に残っています。
 そのような経緯があるため、2012年2月に発売された『鉄道コレクション・東京急行電鉄6000系』には、 ほぼ無条件で飛びつくことになりました。 商品の構成は先頭車と中間車が2両ずつ入った4両セットだった ため、雑誌や書籍などの記事を参考に大井町線の貫通6両編成とこどもの国線の2両編成で楽しむつもり2セット・ 8両買い込みました。

 2012年6月に、Nゲージの線路で走らせられるようにする『N化整備』を行いました。 基本的には塗装や印刷、 ディテールは活かし、半径280mmのカーブを通過できるようにすることを目標にしています。
 実車の、極めて小さい車体番号が鉄コレにも印刷されていますが、それが判別可能なものであることには驚きです。  その車番は6005+6106+6105+6006で、それを消したり書き換えたりする手はずが整っていないために 手付かずのままとしていますが、設定上は当初の目論見から6両編成には6007+6108+6105+6106+6107+6008を、 2両編成には6005+6006を、それぞれ付けています。
 N化整備の具体的な内容としては、パンタグラフの交換 (GM製PT43に) 、車輪の金属化と ウエイトの装着・編成中間のカプラーの短縮、動力装置 (TM-06) の組み込み、ヘッドライトの 縁の色差しを行いました。 このうち動力は予算の都合で6005の1両だけに組み込み、当面の間6両編成して走らせる際は 中間の6100形2両を外し、6005と6006の連結位置を入れ替えて挿入するようにしています。 なお、これに備えて 6005と6006の前面連結器は密自連型TNカプラーとしました。

 N化整備の詳細については、こちらの ブログ記事にもう少し詳しく載せてありますので、合わせてご覧ください。
(掲載開始日:2012.6.28、最終更新日:2012.7.26)

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