高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所
形式別写真・ 電動貨車 デカ1

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 昭和32年2月に製造された無蓋電動貨車で、現在では仏生山工場の構内で検査入場中の車両の 入換を行う際に使用される動力車として使用されています。

 最近全般検査を行ったようで、その際に台車の振り替え (3000形315の形見 であるU形イコライザタイプに変更) やクレーンの撤去、各部の再塗装を行い、美しく なりました。

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ご案内
 資料としてはとても完全なものではありませんが、どうぞご活用ください。

 なお、車両の側面写真の向きは
   琴電琴平行き列車を基準として 進行方向右側面/左側面
とします。

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2010.8.19 仏生山

 3000形315の廃車発生品であるイコライザー台車に履き替えられ、車体各部の塗装も行なわれた 現在の姿です。 車体腰のピンク色には志度線と同じ塗料を用いたのでしょうか? 従来の塗色 よりも濃いように思われます。 また、前照灯の形状が若干異なっていること ( これもおそらく315の形見と推測される) 、車室の琴電琴平方荷台にあったMGを収納する 箱は新調した柱と屋根だけになっていること、高松築港方のクレーンも撤去されるなど、イメージ はかなり変わったように感じられました。
 車体の側面腰にはそれまでなかった車号が入れられましたが、ことでんでは車種を示すカタカナ 表記が無く数字のみで、この車両の場合は一桁「1」だけなので、一桁車号を見慣れない私に とっては妙に感じます。
 この日も入場中の車両の入れ換えに動き回っていましたが、撮影直後に手前の引込線に留置 車両が入ってしまい、逆光だったこともあってまともに撮ることができませんでした。

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2006.5.24 仏生山

 リフレッシュ前の、右側面です。 デカ1というと、色褪せて錆びた車体と5000形由来の台車 という、この画像の姿を今でも連想してしまいます。
 主要寸法は、台車中心間距離8250mm、オーバーハング2225mm (連結器の張り 出しを除く) 、連結器の張り出し400mm。

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2006.5.24 仏生山

 右側中央部の様子です。
 車体の高松築港側妻面に付いている黄色の棒はクレーンで、最近撤去されました。
 琴電琴平側荷台に見える箱の内部には、電動発電機が収められています。
 最大幅が2200mmと他車と比べて狭く、床下機器が台枠からあふれんばかりに装備されて いる様子が、この画像からでもおわかり頂けるかと思います。

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2006.5.24 仏生山

 この当時履いていた台車はもともと5000形が登場した当時に使用していたもので、軸距は 1970mm、電動化改造を受けた上で使用されていました。
 軸箱の形状から平軸受だったように推測されますが、台車交換によってことでんで可動状態に ある車両はすべてコロ軸受になったものと思われます (13000形1310は平軸受と 思われるが未確認)

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2007.2.3 仏生山工場

 右側の床下機器です。 撮影時の状況から、このような合成写真になる素材しか撮れません でした。
 左側の白い塊はDH-25電動空気圧縮機で、1000形などと取り付け向きが異なっています。  また、車体のこちら側には出入り口がない。

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2007.2.3 仏生山工場

 高松築港側正面から見たデカ1。 クレーンが車体の隅に付いていること、前照灯が 車体中心線から向かって左に寄って付いていることがわかります。

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2007.2.3 仏生山工場

 琴電琴平側から見たデカ1。 こちらにはクレーンがなく、前照灯も車体中心線にあります。
 自動連結器は、高松築港側と同様ナックルが下に向かって長くなっているものを装備しています。
 (『2007年2月のレトロイベント』ページから再掲)

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2010.9.17 エムサ菌