高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所
形式別写真・
30形
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1977年〜1980年に、京浜急行電鉄より230形を14両譲り受けた車両です。 京急230形の起源は1930年に湘南電鉄 (横浜以南の京急の前身) が開業 の際に登場させたデ1形で、その後増備されたデ26形・京浜電鉄 (横浜以北の京急 の前身) デ71形・デ83形・3つ扉車デ101形とともに、戦後の大東急分離・京急成立時 に230形とされた車両で、薄い屋根と腰板が低く大きな窓が軽快な印象を与え、関東の名車とも 呼ばれました。
長尾線・志度線では初めてとなる『ユニット車』で、幌による客室の貫通が行われました。
奇数車は電動車として、偶数車は電装解除され電動発電機・電動空気圧縮機を装備した制御車
として、それぞれ整備されましたが、主電動機と動力台車は琴平線車両の出力向上に転用され、
30形には先代の30形 (元・阪神電気鉄道881形) のものが使われました。 600形・700形の導入により順次廃車されましたが、志度線に最後まで残っていた27+28の編成は 600形最終増備車 (613+614) の投入計画が変更され長尾線に投入された ために廃車を免れ、冷房車の検査入場時には連続して運用に就いていましたが、2007年7月をもって ついに引退、廃車・解体されました。 |
車号(下段カッコ内は旧車号) (←長尾線長尾・志度線瓦町) | 竣工 | 瓦町分離時 の所属 | 記事 | ||
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31 (245) | + | 32 (258) | 1977.4.21 | 志度線 | 2000.8.15廃車 入線時、車号は75+76 |
33 (265) | + | 34 (270) | 1978.3.23 | 長尾線 | 2000.8.15廃車 |
35 (277) | + | 36 (272) | 1978.5.11 | 長尾線 | 1999.12.5廃車 |
37 (235)* | + | 38 (256)* | 1979.1.26 | 志度線 | 1999.6.30廃車 |
29 (275)* | + | 30 (266)* | 1979.1.26 | 志度線 | 2000.11.30廃車 |
27 (257)* | + | 28 (264)* | 1979.12.26 | 志度線 | 2007.7.廃車 |
25 (271)* | + | 26 (276)* | 1980.2.1 | 長尾線 | 2000.11.30廃車 |
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ご案内
資料としてはとても完全なものではありませんが、鉄道模型製作等の参考としても、
どうぞご活用ください。 ことでん旧型車の機器、特に台車・抵抗器などは、互換性のある別機種に 交換される事が頻繁にあったようですが、ここでは個々の機器の動向までは 追いかけていません。「写真撮影時における組み合わせ」とお考え下さい。
また車両の側面写真の向きは、 |
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2002.12.18 八栗
色の映りがよくありませんが、旧塗装時代の30形27+28です。
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2006.3.20 房前
志度線塗装化された27+28です。 画像右手は旧ホーム跡で、植えられているのは桜だそう
です。
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2007.5.17 塩屋−房前
志度湾の波打ち際、半径80mの急カーブを車輪をきしませながら走る。
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2006.3.22 今橋
27の右側床下機器です。 左手には「空制機器」の箱が、右手には電空単位スイッチ式主制御
装置が見えます。
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2006.3.22 今橋
27の左側床下機器です。 わかり難いですが、右手空気タンクの左傍らにブレーキシリンダーが
見えます。 30形は2両で1組となっており、奇数車が電動車、偶数車が付随車です。 それ故電動車に機器類が 集中しておらず、他形式と比べて床下機器が少ないです。
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2006.3.20 今橋
28の右側床下機器です。 左手に電動発電機、右手に空制機器の箱が見えます。
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2006.3.20 春日川
28の左側床下機器です。 空気ダメとブレーキシリンダー、右側の「空制機器」の位置は27と
ほぼ同じようです。 電動空気圧縮機左手の箱には「6v」「100v」の標記があるので、バッテリーと思われます。 なお28の電動空気圧縮機は他の旧型車と同様のDH-25形ですが、動作終了時に笛のような音を 発し、旧式機らしからぬ印象を受けました。
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2006.3.22 今橋
28の台車で、これもまた今となっては希少な『MCB形』と称されるものです。 上下方向に潰れたような外見とともに牽引機能が元来は独特なものだったそうですが、現在では 通常の方式に改装されているそうです。 新塗装化後の画像なので、側面には600形に準じて「ことでん」のマークとロゴが入っています。
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2004.10.18 27車内
27の車内の様子です。 側面・前面の窓のみならず乗務員室仕切りの窓も大きく、着席状態
でも前面展望性が非常に優れています。 側面アルミサッシのガラスを支えるゴムは半端でない経年らしく、硬くボコボコになって います。 また側面扉はステンレス製となっており、開閉音は1080形と同様軽快で、一世代前の 京急をここでも思わせます。
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2006.7 ホビーセンターカトー (撮影・機関車さん)
東京都新宿区西落合にある鉄道模型メーカー・関水金属のショールーム『ホビーセンター
カトー』で保存・展示されている、京浜急行電鉄デハ268号車です。 車体から床下機器まで、ほぼ原形を留めているようです。 車体が、汚れなのかやや黒ずんで いるようにも見受けられますが、全体的な保存状態は年数を経ている割には良好だと思います。 電動発電機は、ことでん28号車と同一位置に同一形態のものを積んでいるので、ことでんに車体と 一緒に譲渡されたのではないかと思います。 この画像は、ハンドルネーム「機関車さん」が撮影されたものをお借りしています。
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2008.7.23 エムサ菌