高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所
2010.8 ことでん遊びの折に

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 2010年8月19・20日の2日間、『ことでん遊び』を敢行してきました。
 前回の訪問が2007年9月だったのでおよそ3年ぶりのことでん遊びとなり、今回も観光面の 要素が全くなかったもののことでんとは直接関係しないところで見ておきたい物件がいくつか あったため、薄く広く動き回る結果となりました。 しかしそれでも、前回の訪問時には なかった (あるいは気付かなかった) 新しい物件をことでん沿線で みつけることができました。
 このページでは、そんな「ちょっとして超後追いな物件・話題」の写真とともに、形式別写真 ページの枠にはそぐわない列車写真をご覧頂くことにします。

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水田駅高架化


2010.8.19 水田

 2007年10月7日、水田−西前田間で平面交差していた国道11号線・高松東バイパスの踏切を 除去するために水田駅を含む元山−西前田間が高架化され、水田駅はことでん初の高架駅と なりました。 高架線は従来の線路の南側に別線方式で建設され、工事はことでんの経営 破綻前から行なわれていましたが、経営破綻により一時休止を余儀なくされ、階段の躯体が 出来上がった状態で放置された水田駅部分の高架橋が廃墟チックな雰囲気すら感じさせて いたものでした。
 高架駅となった水田駅の周辺には高層の建物がないためホームからの視界は広く、屋島も くっきり見えます。 但しホーム部分には目隠しのためかコンクリートの側壁の上に金属製の 柵が設けられています。
 なお、当駅は無人駅で駅事務室のようなものはなく、トイレが高架下にあるほかは券売機や 待合スペースなどは全てホーム上にあります。 地上階とホームの間にはエレベーターも設置 されています。

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駅ホームの嵩上げ


2010.8.20 高松築港

 バリアフリーという社会的な要請を受けて、以前より駅のホームに上るためのスロープが 整備されていましたが、車両の床面高さがある程度統一されたからか、ホームの嵩上げも 行なわれるようになったようです。 訪問時は高松築港駅ホームが嵩上げされ、ホームと 車両の段差が縮小したのと同時にホーム面がきれいになっていました。
 ホーム嵩上げは片原町駅でも行なわれるようで、工事を予告する看板がありました (工期は失念しましたが、既に終わっていることと思います) 。  私が気付かなかっただけで、そのほかの駅でも行なわれているかもしれません。

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雨の日も、これで安心?


2010.8.19 春日川

 春日川駅の瓦町方面行きホームに、短い屋根が設置されました。 ホーム自体は中型3両編成 対応で、長さは48mといったところでしょうか。 画像を見れば、屋根かいかに短いかがおわかり 頂けることでしょう。

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ATS地上子の交換


2010.8.19 琴電志度

 ことでんのATS (=自動列車停止装置) 地上子には国鉄〜JRでも 見られるタイプのものを使用していますが、これまたJRで見られる新しいタイプのものも 見るようになりました。
 新しいタイプの地上子は写真の琴電志度駅行き止まり部分のほかに高架化された水田駅でも 見かけたので、3年ほど前から新設あるいは交換されたところで見られるようです (前回訪問時に見たという記憶はない)

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手作り感あふれる乗り場案内


2010.8.19 琴電琴平

 琴電琴平駅は島式1面2線の行き止まり型配線で、駅舎は線路の車止めの先にあり、改札口を 入るとすぐ目の前にホームがあります。
 琴電琴平駅では発車ホームを1番線にほぼ統一しているようで、改札口を入ったホームの付け根 部分に、ご覧のようなことちゃんと「きな子」のぬいぐるみで飾られた乗り場案内が設置されて います。 このぬいぐるみ、『きな子電車』の車内にも見られ、従業員の手作りだそうです。

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列車写真いろいろ


2010.8.19 片原町

 以下、列車写真を貼ってまいります。
 まずは600形614+613と1302+1301『お〜い、お茶』の行き違いシーンから。

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2010.8.19 片原町

 1070形1075を先頭に、1080形1081+1082を従えた4両編成の3211列車・仏生山行き。
 高松築港駅は発着する線路が2線あるものの路線別に使用され、渡り線は片原町駅との中間 近くにあるため、高松築港−片原町間は複線区間ではあるものの実質的には単線と同程度の 線路容量と見ることができます (但し渡り線を使用しない長尾線上り列車と 琴平線下り列車が駅間で行き違うことはある)

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2010.8.19 片原町

 長尾線に配属された元・京急車同士の行き違い。 左は1300形1304+1303、右は1200形 1254+1253。
 高松築港駅・瓦町駅ともに長尾線の線路は1線しかないため、高松築港−瓦町間に長尾線の 列車が2本入る場合は片原町駅で行き違うケースが多いようです。

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2010.8.19 片原町

 1087+1088+1207+1208の11列車・琴電琴平行き。

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2010.8.19 仏生山

 1100形1103+1104を従えて上る1070形1074+1073です。
 今回の1070形は前回訪問時とは異なり2編成が別々に増結車として運用に就いていました。  増結車運用は「1070形のみの4両編成で朝の仏生山−高松築港間1往復運用」よりもピン ポイントで追うことが難しい反面、滝宮往復や琴平往復といった相対的な長距離運用が期待 でき、また別々に運用されることで充当列車が増えることになるので、撮影や乗車がより 楽しめるようになるのは嬉しいところです。

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2010.8.20 瓦町

 この日の1073+1074は前日と同じ列車で走っていましたが、相方は1215+1216でした。  列車は琴電琴平行きですが、前日同様1070形は仏生山で切り離されたものと思われます。
 2日間の1070形を見た限り、
(1) 琴平出庫?14〜213〜218〜15仏生山まで、入庫 (高松方)
(2) 仏生山出庫・一宮まで回送?3012〜3211〜3216〜3013入庫 (琴平方)
(3) 52仏生山から?〜251〜260〜57琴平引込線滞泊 (高松方)  翌日の(1)に繋がる?
(4) 245仏生山から?〜254〜51〜62〜261〜仏生山回送or一宮滞泊 (琴平方)  翌日の(2)に繋がる?
(※ 上記数字は列車番号。太文字は目撃済みの列車)
 上記の(1)(2)運用に2日間で同じ編成が同じ運用に就いていました。 夜の57列車・62列車 に関しては、どちらも見たのが20日で翌朝の運用を見ていないのと、261列車の一宮到着後の動き がわからず仏生山に回送されるようならば運用の繋がりが変わる可能性もあるため、やはり推測の 域を出ません。 むしろ夜の運用に就いていたこと自体が偶然だったのかもしれません。

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2010.8.20 仏生山

 ラッシュ時運用を終えて仏生山の側線で休む、1080形1089 (手前) と1070形1075。 前日はパンタグラフを降ろして窓とドアを全て開け放ってましたが、風がなく 最高気温が35度を超えたためかこの日は窓・ドアを閉め切ってクーラーを作動させていました。

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2010.8.20 太田

 高松築港行きの1200形『しあわせさん。こんぴらさん』と、琴電琴平行きの1100形1101+1102 の交換シーンです。 4編成しかない1100形は、やはり昼間の運用に就く機会は少ないように 見受けられ、この日の昼間も1編成が運用に就いているだけでした。

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2010.10.14 エムサ菌