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高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所
レトロ電車 最後の勇走

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 2006年7月、長尾線車両大型化の第1陣として、京浜急行電鉄700形を譲り受けた1200形が4両投入 されました。
 それに伴って、20形22・23・24・750形760・3000形335の5両 (その後計画が 変更され、20形23が保存車、21が廃車とされた) が7月に廃車されることになり、梅雨を 前にした5月20日〜28日に『レトロ電車 最後の勇走』と銘打ったイベントが行われました。
 今回も、過去数回のイベントと同様に日中の定期列車に旧型車が充当され、貴重な活躍シーンが 展開されました。 日によって走らせる車両を変えるなど、今回廃車となる車両もそうでない車両 も、一緒になって私たちファンを楽しませてくれました。

 今回廃車となる車両について、車両大型化される長尾線所属車両は750形760のみ、他の4両は 志度線に所属しています。 一見、長尾線車両の大型化と志度線旧型車の置き換えは関係がない ように思いますが、長尾線に所属していた4両の600形が同線車両大型化と前後して電装解除工事 と改番をされ、志度線に転属することになったため、今回のような計画が立ったようです。

 私は24日〜26日の3日間、志度線と長尾線を行ったり来たりしながら、撮影を楽しみました。

 このページでは私が撮ったイベントならではの写真を、時系列的に展示してまいります。 撮影の 際の行き来が頻繁だったのでやや見にくいかもしれませんが、どうぞご覧下さい。

〓〓  タイトル画像 解説  〓〓
 志度線での運転で使用された、さよならヘッドマークです。
 朝ラッシュ終了後、ある同業者が駅長と思しき従業員に、車両から外して持っていたヘッド マークを撮りたいと頼んでいました。 私はその場にただ居合わせただけですが、同行者と 思われたのでしょう、連帯的に貸して頂け、さらに他の車両から外したマークも持ってきて 下さいました。 大感謝。

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2006.5.24 今橋

 24日早朝に高速バスで高松入りした私は、ラッシュ時志度線の旧型増結に乗ったり、瓦町駅 付近と今橋駅で撮影して過ごしました。
 画像は、ラッシュの増結運用を終えた今橋車庫の様子。 明朝に備えて休息に入った65 (左) と、さよなら運転に備えて準備に余念のない23+22 ( 右)

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2006.5.24 房前

 房前駅に停車中の志度行き23+22。
 私は今回、初めて志度線の旧行先板を見ました。 やはりレトロな茶色の車体には、白地の板が よく似合いますね。
 この行先板、今回のイベントを仕掛けたT氏の私物で、古い写真を参考にして業者に塗装で作って もらったそうです (ご本人談)

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2006.5.24 塩屋−房前

 志度湾に沿う急カーブ区間を通過する、22+23の瓦町行き。 ここのカーブの半径は80m、ことでん ではもっとも小さく、大型車の入線を拒む場所でもあります。
 この画像には写っていませんが、右手の台地はよく知られた撮影地で、この時も見た限り常に 誰かいる状態でした。 しかしここが私有地である疑いが晴れず、また定番すぎてつまらないという 事で、『塩屋ポンプ場』裏のこの場所で撮影しました。

 そして撮影後塩屋駅から瓦町に移動、ジャストタイミングでやってきた長尾行きの旧型車に乗って 井戸に向かいました。

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2006.5.24 白山−井戸

 この日の長尾線旧型車運用は、朝ラッシュ後の瓦町出庫 (車両交換による) から夜の長尾入庫までは3000形300+325が就いていました。 さよなら運転を行う760は、120と 組んで夕方に瓦町を出庫し長尾まで1往復半して入庫する運用に入りましたが、これはこの日の昼間、 定期検査のため長尾線を離れ仏生山工場に回送されていたためです。
 画像は、長尾から戻ってきた高松築港行きの300+325。 この場所は白山をバックに走る列車が 撮れる定番の場所だそうですが、列車の進行方向と光線状態から、あえて田植えの終わった水田に 車両が映ることを期待した撮影としましたが、結果的にはうまくいきませんでした・・・。

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2006.5.25 白山−井戸

 二日目朝、例によってラッシュ輸送に勤しむ旧型車の姿を『眺め』ていました。 そしてラッシュ も終わりに近づいた時間帯、まだ増結車として走っていた760に乗って、昨日の白山−井戸間に行き ました。 途中早めの昼食ということでうどん屋『たむら』に行き一時的に席を外したものの、 ここで昼過ぎまで白山バックの写真を撮っていました。

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2006.5.25 高松築港

 玉藻公園に隣接した高松築港駅で、高松城址の石垣を見ながら発車を待つ120+760 (後打ち)
 120は保存される予定だそうですが活躍の機会はぐんと減るものと思われ、また高松市街地の 高架化と高松築港駅の移転の計画もあり、このようなシーンを見られる時間もそう長くはない でしょうね。

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2006.5.25 平木−学園通り

 高松築港から120に揺られて平木で降り、『新川橋梁』へ。 ここで長尾から戻ってきた120+760 を撮影しました。
 バックがややうるさく側面が陰になっていますが、川岸の草の伸び具合や階段状に積まれた石の 橋脚・・・などを総合的に考え、このような向きでの撮影としました。

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2006.5.25 高田−池戸

 午後の日差しを受けて、長尾行き760+120が快走!

 この後私は片原町周辺で少し撮影を行い、『夜の旧型乗車体験』と称して高松築港から長尾まで 120に乗りました。 120+760はそのまま長尾入庫で、引込み線への転線シーンも見てきました (帰りの列車が転線後の入線だったこともある) 。 引込み線には先行していた 3000形325・300が既に入線しており、これと縦列に停められました。 各車両の連結器は切られて いましたが、4両の旧型車が1本の線路に並ぶのも、また素晴らしいものでした。

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2006.5.26 平木

 三日目、朝ラッシュは長尾線で通勤客を乗せて走る旧型車を撮影を行いましたが、朝から雲が 厚く、ラッシュ終了頃に雨が降り出しました。
 この日の長尾線は昼間に旧型車の運用が2あり、旧型車同士の交換シーン撮影にはまたとない チャンスでしたが (朝ラッシュ時にも見ることはできるが、引きが得られず撮影 には向かない) 、雨。 居合わせた同業者からも「雨さえ降らなければ」との声が聞かれ ました。
 そのような状況で、まずは平木で760+120の長尾行き (右) と、325+300 の高松築港行き (左、後打ち) の交換シーンを狙いました。

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2006.5.26 花園

 花園に移動、先ほど平木で撮ったのと逆向きの交換シーンを撮りました。 琴平電鉄オリジナル 車同士の交換シーンです。 ちょっとカメラが傾きすぎてしまったかな?

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2006.5.26 春日川

 またこの日の志度線は、志度方から65+24の組成で運用に就いていました。
 この組み合わせは初めて実見しました。 晴れていれば、まだ撮っていない65の走行写真を狙った のかもしれませんが、雨ということで停車中の形式写真撮影に徹することにしました。
 春日川の瓦町行きホームは屋根がなく、傘を差しながらというのもやはり難しいということで、 平木・花園と同様雨に打たれながらの撮影となりました。
 さすがに、ここで一緒に撮る同業者はいませんでした。

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2006.5.26 今橋

 志度で折り返してきた瓦町行き65+24は、無難に今橋で撮りました。 あと一駅、瓦町まで 走って先に送り込まれた600形にバトンタッチすれば、今日の運用は終わりです。

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 その後、昼間仏生山工場で検査されていた5000形が、瓦町留置線の普段と違う場所に停まって いるのを見て撮影しました。 予備運用車両の差し替えを控えていたこともあるのでしょうが、 パンタグラフを上げてヘッドライトを点灯させていたのは、きっとファンサービスだったので しょう。
 しかし雨は降り続き、時間が経つにつれて撮影条件は厳しくなってしまいました。 ということ で、しばらく電車を眺めたりして過ごし、高速バスで帰路に就きました。

 今回の訪問は、前回から2か月しか経っておらず、その際にあらかた撮っていたということもあり、 まったりと旧型車を楽しむことができました。
 保存されることになった23と760の今後が楽しみであるとともに、もう少しの間残る旧型車たち が、無事勤め上げられることを願うばかりです。
 果たして、彼らに触れられる機会が今後あるかはわかりませんが・・・。

 以上で終わりとします。 ご高覧誠にありがとうございました。

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2008.2.28 エムサ菌