北総線観察記@エムサ菌総合研究所
小室駅配線変更工事

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 小室駅は北総線の第1期区間の終着駅で、北総線で唯一『船橋市』にある駅です。
 住宅都市整備公団鉄道が開業して以降折り返し列車が無くなったため、事実上は中間駅と なっていました。 地上駅ですが新鎌ヶ谷駅などと同じように島式ホームがやや北側に外れた 場所にあり、駅の前後で線路が蛇行していました。
 成田新高速鉄道の受け入れに関係して、新たに対向式の上りホームを建設し、線路を 付け替えて旧上り線を下り本線と改め、さらに旧下り線を下り待避線として2面3線化さ れました。 もともと3線化のの計画はなかったという話を不確かながら聞いたことがあり、 成田高速鉄道線内に出現する単線区間によるダイヤ上の制約を解消する意味合いがあるのかと 思われます。

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 小室駅の配線略図です。
 上り方にあった渡り線が撤去され (下り方の渡り線はもともと無い) 、 下り線のみ追い抜きが可能な2面3線の配置となりました。 これにより、折り返し駅としての 機能を完全に失うことになりました。

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2009.12.30 小室

 新設された上りホームを、下りホームの下り方終端近くから見てみます。
 上下線間の柱の外側が駅舎の増築部分です。 上り線直上のガラス張り部分には、ベンチと 自動販売機が置かれているちょっとした待合スペースになっています。 なお、その反対側には トイレがあり、ホームにあったトイレは多目的用を除き閉鎖されています。

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2009.12.30 小室

 上りホームの上り方終端近くから、下り方向を見てみます。
 駅舎の右側に低くなっているところが増築部分です。 増築部分の天井が低いのではなく 駅舎に比べて陸橋が高いのが原因で、もともと駅舎天井が2段になっています。 これは北総 第1期線の各駅ともに共通で、住都公団線の各駅は陸橋の高さに合わせて駅舎が造られている ので天井に段差が無く、陸橋と駅舎の段差もありません。
 小室駅は駅の北側にしか陸橋がつながっていません。 駅南側にあるのが画像のとおり林で、 住宅開発がされていないためです。 新上りホームができる前は車内から林が丸見えで、外側の 防護柵もなかったので、ニュータウン内の他の駅とは明らかに雰囲気が違っていました。

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2009.12.30 小室

 下りホームから上り方向を見てみます。
 現・下り待避線はほぼ旧・下り本線と思われますが、分岐器の曲線半径は小さくなったようで、 バラストがカーブ内側に広がっているのがわかります。  上を走る陸橋は国道16号線です。 余談ですが、国道16号線と国道464号線の東行きとは インターチェンジのようになっていますが、464号線西行きとは県道を介して接続しています。 こちらもインターチェンジのように改めてほしいものです。

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2009.12.30 小室

 上りホームから、下り方向を見てみます。 上り線は直線でホームまで伸びていて、 既存ホームと下り線が上り線とは少し異なる向きで伸びていたことが、広がっている上下線間と 下り線のカーブからわかります。

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2010.1.1 エムサ菌