エディット指定

HTMLエレメントから取得した口座名や残高等に余分な文字が含まれている場合には、 エディット指定を使用して編集します。 また、HTMLのテーブルから取得した明細情報を、 本ソフトの明細情報として扱えるタブ区切りテキストに変換する場合にも使用します。

エディット指定の書式

エディットは以下の書式で指定します。
#エディット指定文字:(arg1(:arg2))
以下の書式で編集結果のテキストに対して別の編集を指定することが出来ます。
エディット指定書式|エディット指定書式(|エディット指定書式)......
エディット指定書式で使用されるセパレータの『:|』をエスケープするには、『&』を使用します。 エディット指定では英文字の大文字、小文字を区別しません。

エディット指定書式一覧

使用できるエディット指定書式は以下のとおりです。
エディット
指定文字
書式 説明
column #column:n(:separator) separatorで区切った時のn番目(nは1から)のカラムを抽出します。 separatorが指定されていない時は、タブがseparatorとなります。
concat #concat 改行をスペースに変換します。
copy #copy:n,n… カラムが空の場合に前の行のカラムをコピーします。
format #format(:option) テーブルをtdエレメントで分割しタブ区切りにします。
<tr>の前の文字列は、テーブルの前に別の行として変換されます。
</tr>の後ろの文字列は、最後のカラムになります。
空行は削除されます。

オプションとして以下の指定が可能です。
複数のオプションを指定する場合には、『^』で区切って指定します。
colspan(=alignlist) カラムにcolspanが設定されている場合は、colspanで指定されているカラム数に拡張します。
デフォルトでは、拡張された複数のカラムの最初のカラムに値が入ります。 alignlistを指定すると最後のカラムに値を指定することも出来ます。 alignlistのlは最初のカラム、rは最後のカラムになります。
(例) colspan=l,r,r
reverse 結果のリストの各行を逆順に並べ替えます。
split=taglist=columnlist 各カラムをtaglistで指定されたタグでn個に分割します。 分割するタグが足りない場合は、空のカラムが追加されます。
(例) split=br,div=1,2,2,2
inner #inner:pattern:pattern2 patternとpattern2の内側の文字列を取得します(取得できる文字列は最長一致)。
join #join:n 行を連結します(nは連結する行数、デフォルトは2)。
left #left:pattern patternより前方の文字列を取得します(取得できる文字列は最長一致)。
line #line:n 最初から数えてn行目を取得します(最初の行n=1)。
nがマイナスの場合は最後から数えてn行目を得取します。
match #match:pattern patternに一致した文字列を返します。結果として取得する文字列は括弧〈〉で囲みます。 括弧が複数ある場合には、取得された文字列はタブで区切られます。
omit #omit:n,n,… 指定されたカラムが空でない場合のみその行を出力する (複数カラムを指定した場合はor、最初のカラムは1)。
outer #outer:pattern:pattern2 patternとpattern2の外側の文字列を取得します(取得できる文字列は最長一致)。
reorder #reorder:n,m,… タブで区切られたカラムをn,m等で指定されたカラムの順に並べ直します(最初のカラムは1)。
nを指定しないと空のカラムとなります。
(例: reorder:9@5,4-2,#入金,7,,,8)

カラムの指定には次の指定をすることも出来ます。
『#』で始まる場合 #に続く文字列がそのままカラムの値になります。
『+-*』を含む場合 指定された複数のカラムを算術演算子した結果になります。
『@』を含む場合 複数のカラムの文字列を連結することが出来ます。 カラム間にはスペースが入ります。
right #right:pattern patternより後方の文字列を取得します(取得できる文字列は最長一致)。
single #single 全角を半角に変換します。
skip #skip:n 最初からn行を削除します。nがマイナスの場合は最後からn行削除します。 途中の空行も削除します。
slim #slim HTMLとして不要なスペースと改行を削除します。
text #text タグを削除しテキストにします。
transpose #transpose 表の行と列を入替えます。
上記以外 pattern(:replace(:option)) patternを正規表現として評価してreplaceに変換します。

オプションには以下の指定が可能です。
column=columnlist columnlistで指定したカラムのみ置換の対象とします。
(例) column=1,7,5
multi Multilineモードで正規表現処理を行います

使用例

氏名の切り出し

取得したテキストから氏名を切り出します。
取得したテキスト
こんにちは、○○ △△さん (保有ポイント 120)
エディット指定
.*こんにちは、(.*)さん.*:$1
編集後のテキスト
○○ △△