秋葉原 交通博物館に行って、いろいろ見てきました。

(博物館移転のため、2006.05.14に営業は終了しています)


交通博物館は秋葉原駅電気街口から徒歩5分程度。万世橋を渡ってすぐの場所です。


昭和11年、再建された万世橋駅に併設された鉄道博物館。昭和18年に万世橋駅が廃止になり、その後交通博物館と名を変えたこの施設は残念ながらまもなく無くなり、埼玉県へ移設されることになります。
入り口には入場券を発売する自動券売機が設置されています。乗車券を購入する感覚で切符が買えるところが鉄道施設らしく、なかなか面白い。

売店のショーウインドウを覗いてみると、特急列車のヘッドマークがズラリー…。
時代の流れか、廃車や廃止の煽りを受けて使われなくなったヘッドマークが大半を占めています。
懐古主義の自分にはたまりません。


65周年のヘッドマークを掲げて一階に鎮座しているC57機関車。現役時代は東海道、山陽本線をはじめ、全国各地の主要線区で活躍していたという。


二階から「シゴナナ」を見下ろしてみよう。
近代蒸気機関車傑作機のC57。昭和12年から製造が始まり、合計201両製造されたという。


銘版にはC57 135号機と記されています。
この機関車は、昭和50年12月に北海道で「さようならSL」列車を牽引した最後の旅客用蒸気機関車だという。


修学旅行列車です。
子供の頃、「電車なんでも入門」という本を持っていましたが、確かそれにもこの車両が載っていたと思いますので、かなり昔からここに展示されているものでありましょう。
もともとは155系で昭和34〜47年まで活躍ののち、一般急行型167系に改造されたそうです。


車内には国鉄路線案内図や温度計がそのまま残っています。


反転フラップ式行先標。
今でも地方の大きな駅でたま〜に見かけます。ここでは自分で好きな表示に切り替えて遊ぶことが出来るので、面白くて、ついつい長居してしまいます。
ちなみに、もっと昔は右の写真のような左右に反転するタイプのものもありましたが、使っている駅はおそらく無いでしょうね。(右の画像は1958年製作の鉄道映画 20系特急「あさかぜ」)


腕木式信号機。
身延線の市ノ瀬駅近くの民家の庭に、これと似たような信号機が車窓からチラッと見えます(笑)
沿線住民からの情報でした。
他にもいろいろ信号機があり、操作も出来ます。


これも「電車なんでも入門」に未来の乗り物として紹介されていましたね。
正式には「磁気浮上走行試験装置」というらしい。最高速度は60キロ。国鉄マークが懐かしい…。
ちなみに国鉄のJNRマークは、「ジャパニーズ・インターナショナル・レイルウェイ」の頭文字をデザインしたもので、昭和33年に誕生した国鉄初の特急用電車「こだま」のシンボルマークとして製作されたそうです。


嫁入りのカゴまで展示されています。
幕末から明治の頃まで使われていたらしいです。担ぎ棒には桐の木を使用。


小腹がすいたので食堂に寄っていきましょう。「こだま食堂」といいます。メニューこそカレーとお子様ランチしかありませんが、内装がマジで特急こだまの181系食堂車そのもので、メチャメチャ渋い!


サシ181はおろか、食堂車そのもの利用したことすら無い私がコメントするのもなんですが、当時の食堂車ってこんな感じだったんでしょう。電灯や窓、冷房装置、それから何と、銘版がまだくっついているところを見ると、これは本物の食堂車ではないかと…。


当時の車内の写真も展示されています。


切符に日付けを入れる機械です。改札挟もありますよ。
この挟は、私もコレクションとして持ってたりします(^^;)
鋏の切り口は山形とかM形など、いろいろあるんですよ。


さすが交通博物館。こんな国産車までありました。
スバル360(K111型)というらしい。
日本の国情に合わせて製作された最初の本格的軽乗用車です。
昭和33年登場以来、てんとう虫の愛称で親しまれたそう。


ナンバープレートがついたままです。
塗装し直した跡がありますね。


うしろです。
ここに展示されている「スバル360」は、1958年前期型と呼ばれる第一次量産車「65台」のうちの1台。


うおお、三輪自動車じゃよ。
そういや、宇野駅前の港にも錆びだらけの三輪自動車が乗り捨てられていたっけ…。
今でもあるかな?


入れた店名の文字までそのままです。


休日には休憩所で駅弁の販売のほか、万世の万カツサンドも販売しています。
是非一度お試しあれ。

ここに紹介した以外にも、鉄道コーナーはまだまだいっぱい…。国鉄連絡船や航空機のコーナー、映画館まであり。
特に映画は、他ではちょっと見れないドキュメント作品や企業用が多いので要チェックです。
丸々一日使ってゆっくり見てまわることをオススメします。

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