こみゅにてぃぽむ

機種 : プレイステーション

発売元 : ファミリーソフト



冒頭からルルがプログラムで堂々とアニメーションするオープニングに期待が膨らむ。

内容的には良く出来たゲームだったものの、意外にもマイナーソフトに終わった。
不運なゲームである…



女の子向け!?管理人が自信を持ってオススメ出来るプレステの傑作ゲーム!



今回はプレステからオススメのゲームソフトです。

このゲームは1997年に5800円で発売され、のちの1999年にパッケージイラストを変更して「想い出を抱きしめて」というサブタイをつけて3800円で再発売されたと記憶しています。

いわゆる「誰も知らないけど私は好き」的な、超マイナーゲームソフトの一つ。

主人公はルルという名前(変更可能)の魔法使いの女の子。
基本は各地に捕らえられているポムやメェメェを救い出して飼い慣らしていくという、平面アクションと育成シュミレーションとRPGが一緒になったゲームです。
このようなごちゃ混ぜゲームは中途半端な内容のソフトが多い中、このゲームに関しては中々質の高い出来である。

ゲームの画面をパッと見て第一印象でカワイイとか、面白そうとか思えるようなら、まず「買い」と思っていい。
叩く、開ける、待つ、といったアクションポーズが多彩で、そのつどキャラも喋り、見た目だけでも充分に期待に答えてくれる要素が盛り込まれています。
そのため、媚びたキャラ絵や声に拒絶反応のある方にはオススメしません。


ただ可愛いだけでなく、中身も本格的!



どうせ可愛いだけで、大したゲームじゃないだろうとタカをくくるのはまだ早い。
これが思わず唸ってしまうくらいなかなかよく出来ているのだ。

例えばアイテムのポムのえさ一つをとってもさまざまな種類が存在し、育成やステージクリアに必要なアイテムまでも細かい配慮が行き届いています。

ステータスも主人公はもちろん、ポム1匹1匹にまでしっかりとステータスが細かく決められていて、そのステータスの能力を利用して各ステージへ挑む仕組みになっている。
この程度のこだわりはありがちですが、実際ゲームを進めてみると、これがなかなか面白く出来ています。


目に見える育成パートに満足



育成は主にコミュニティーという箱庭の中で行われます。

大きく分けて、ルルとポムとメーメーが育成されていくのですが、ルルはアクションパートで勝手に育っていくのに対し、メェメェとポムは箱庭の中で育てないとならない。
その成長は基本的に数字で育成値が示されますが、その成長ぶりはコミュニティ内に建物が徐々に出現するようになるなど、画面にもハッキリ現れるので、その達成感は大きいです。


自由度の高いフィールド



この手のお子チャマ向けゲームはどうせやらされ感は拭えまいとお考えの方はとても多いと思いますが、意外にもこのゲームは攻略時の順番はこれといって決められていません。

イベントを攻略したり、ポムを助けてその能力を利用すれば、一斉に行ける場所が増えます。
ただ、その場所に行けたとしても、そのつどお供のポムは組み直ししないと先に進めなくなっています。
以前クリアした場所でもポムを組み直して再度足を運ぶ、といった必要も出てくる。
しかし、行きたい場所に該当するポムがまだいないと、先に進めず途中で引き返す破目になります。

そのため、楽にクリアするための攻略の手順はあるかもしれませんが、それを決めるのは各自自由なので、やらされ感はあまり感じることはありません。

順番が決まってないと自分はどこに行けばいいのかわからない…という方も出てきそうですが、ゲーム自体は意地悪な作りでは無いので、ポムをいろいろ連れて根気よくフィールドなどを彷徨ってポムを叩いて遊んでいれば、攻略本など無くてもそのうち解決出来ます。


ボスは強力。心してかかれ!



ここまで読んでヌルいゲームだと思った方も居られるかもしれませんが、ボスだけはかなり強力です。
どのボスキャラもユニークで和ませてくれますが、少々叩いただけではなかなか倒れてくれません。

なお、ボス戦ではお供のポムはどれほど強く成長させても協力してくれません。
ただ行動パターンは概ね決まっているので、それを読んで、アイテムや魔法を併用して根気よくダメージを与えていくしか無い。


さまざまなアクションで魅せるチビキャラ



とにかく可愛さが売りのゲーム。
ルルも可愛いけど、箱庭いっぱいに散らばった大勢のポムをホイッスル一つで仕切るのは快感です。

眺めているだけでも和むので、そんな癒しに浸りたい方にはオススメします。


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