はじまりの森
DD51牽引の客車列車の到着シーンでゲームが始まるとは粋な演出である。
スーパーファミコン
メーカー:任天堂
ニンテンドーパワー専用
(このゲームを楽しむには別売のSFメモリカセットが必要です)
これはオススメ!
自然破壊の悲しさを前面に押し出し、我々に訴え掛ける隠れた名作ADV!
「ノスタルジック」よりも「自然保護」がメインのテーマ
このゲームは、夏休みに入った少年が田舎に遊びにくるところから始まります。
ここだけ読むと、ソニーがかつて発売した「ぼくの夏休み」に似ているではないかと感じるかもしれないが、「ぼくの夏休み」は箱庭を飛び回ってノスタルジックに浸ることを前提としているのに対し、「はじまりの森」は大自然ってこんなに素晴らしいんだということを訴えかける物語展開になっていて、製作者の自然破壊に対する恨みや哀しみのようなものをそのテキストからヒシヒシと感じ取ることが出来ます。同じ境遇に生まれ育った者たちならば共感せずにはいられないであろう…。
いまだに山を掘って高速道路を全国に伸ばそうとしている県知事や市長さんに是非プレイしてもらいたいゲームの一つである。
さっきまでそこにいたのに…
このゲームは序盤の展開が実に秀逸というか、妙にリアルに描かれています。
さっきまで一緒に話したり、遊んだり、助けてもらったりした女の子が、おじいちゃんが迎えに来た途端に煙のように消えてしまったというお話の部分です。
妙にリアリティがあり、自分ももしかしたら、かつてそんな経験があったかもしれないなあ…という気になってしまいます。
案外、製作者の身の上話から生まれた実話のエピソードなのかもしれませんね。
盛りだくさんのミニゲーム
このゲームの随所に関所と化したミニゲームが用意されていて、これがクリア出来ないと先に進めない仕掛けになっています。やってみると、これが結構おもしろい。
失敗してもペナルティは大したこと無いので、ストレスを溜めることなく挑戦出来るのがいい。
表情豊かな小紫に★萌えッ★
どんないいゲームだったとしても、これが無ければ私は決してオススメしなかった。
さすがはあの名作「新鬼ヶ島」を製作したスタッフの作品のことはあり、ヒロインの扱いは神に近い。
是非この作品のヒロインである「小紫」の魅力に萌え悶えていただきたい。
この出来栄えから察しても、製作者の企みがここにポイントがあるのはまず間違いないと言えます。たっぷり見てあげなくては小紫もスタッフも可哀想である。
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