鉄道写真いろいろ@エムサ菌総合研究所
或る踏切の変貌

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 2002年8月、つくばエクスプレス開業に備えて駅周辺の再開発が始まっていた関東鉄道常総線・ 守谷駅近くにある或る踏切を、友人と見物しに行きました。

 それから3年経って、つくばエクスプレスも開業し、守谷駅周辺がどのように変わったのか? つ くばエクスプレスの初乗りがてら、見に行ってきました。

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2002.8.20 守谷−新守谷

 3年前、一番最初にその踏切を西側 (下館に向かって進行方向左側) から見ました。


2005.11.24 守谷−新守谷

 3年後の定点撮影。 かなり手前から撮りましたが、踏切幅が拡幅されていました。 遮断機が 左右両側に設置され、車道部分も行き違いができる程度になっています。 片側だけではありますが、 歩道部分も完備しています。 踏切も、踏切の先も、様子が一変していて厳密な定点がどこなのか わからないほどでした。 踏切面に合わせて周囲の道路・・・というより地面そのものを下げた のかもしれません。 そう見えます。

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2002.8.20 守谷−新守谷

 下り列車 (下館方面行き) の運転士が確認する、その踏切のデータが 記された表示です。

「 美 代 パ ー マ 前 踏 切 」 。

 それがこの踏切の名称です。


2005.11.24 守谷−新守谷

 新装なっても「美代パーマ前」。

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2002.8.20 守谷−新守谷

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2005.11.24 守谷−新守谷

 美代パーマ前踏切から下館方向を望む。

 複線非電化の線路は、運転系統の変更に対応した渡り線が設置されている以外大きく変わって いないようで、架線と架線柱がないスッキリとしたところも同じです。

 しかし周囲が! 緑がなくなっただけではなく、地形そのものも変わってしまいました。

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2002.8.20 守谷−新守谷

 東側から見た美代パーマ前踏切です。

 踏切先の解体中の建物が美代パーマの店舗です。 閉店したわけではなく、 再開発に伴い移転していたのでした。 重機の右あたりに、移転先を記した看板がありました。
 確かに踏切は美代パーマのすぐ前。 看板に偽りはない。 しかし何だかなぁ・・・。


2005.11.24 守谷−新守谷

 新装なった美代パーマ前踏切を東側から。

 店舗跡地は、側道と駐車場になっていました。
 美代パーマはどこへ行ってしまったのでしょう!?

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2005.11.24 守谷−新守谷

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2005.11.24 守谷−新守谷

 店舗跡地の側道です。 走行写真を撮るには良いかもしれません。
 ここは、守谷駅から新守谷 (下館) 方向に向かって最初の踏切です。

 2005年時点でこの場所は守谷駅構内になっているので、本来であれば画像の説明に「守谷駅付近」 と書くところでしょうが、同一場所であることがわからなくなりかねないと判断し、あえて2002年 撮影の画像と同様な記載内容としました。

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2002.8.20 守谷駅前

 守谷駅の旧駅舎です。 各所に手を加えられつつ、古い姿を残していました。 駅そのものも駅 周辺も、この数年で大きく姿を変えていました。 ここを何年も離れていた人が今来たら、全く 別の町に来たという感想をもつことでしょう。

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 ここからは常総線の写真を展示している、このコンテンツに合った内容ですが、今回のところ は「おまけ」です。

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2005.11.24 守谷

 常総線で取手に向かおうと、橋上駅舎の改札を通って地上のホームに下りました。
 しばし待ってやってきたのは、ラッキーなことにキハ350形キハ3518+キハ3519! どちらも旧国鉄 キハ35系を譲り受けたもので、取手寄りのキハ3518は旧キハ36 17で製造は1962年6月。 車内は国鉄 時代のまま・・・というより、製造当時のままの部分が多かったような気がします。 客室で目に ついた手を加えられた部分は、扉のステップ撤去・冷房化関連・側扉取替えくらいでしょうか? 網 棚も「網」のままでした。

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 守谷から取手まで約15分ほど揺られましたが、非電化線・旧世代のディーゼルカーであるがためか 乗り心地はローカル線のそれと大して変わらず、駅間距離が短いという都市近郊路線の宿命もあって、 最高速度は低く実にノンビリ走っている印象を受けました。 守谷まで乗ったつくばエクスプレス との差が大きく、乗っていた時間は半分くらいなのに同じくらい乗っていた錯覚を味わいました。
 ですが、私はどちらかと言えば常総線のほうがフィーリングに合っていそうです。

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2005.11.24 取手

 取手駅でのキハ3519 (手前) +キハ3518。 外吊り式扉が独特な側面です。
 水海道行きとして折り返すちょっと前の時点で、座席はかなり埋まっていました。

 非電化の常総線は他社と比べてやや見劣りする向きもあるようですが、2両編成のワンマン列車 とはいえ昼間でも1時間あたり4本運転しており、自社オリジナルの新車を導入しなおかつ取手〜 水海道間が複線であることも、都市近郊の鉄道として他社と遜色のない実力を持っていると思います。 (非電化複線の民鉄はここだけ!)


2005.11.24 取手

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2005.11.24 取手

 続いてやってきたのは、キハ001+キハ002の2両編成。 旧国鉄キハ20系の機器類を流用し、新造 した車体を載せた「キハ0系」です。 車番が独特。

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おわり

関東鉄道キハ300・350形については、
「鉄道ピクトリアル 2004年2月号(鉄道図書刊行会 刊)」
に詳しく載っています。 当ページも、同書を参考文献としました。

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2008.2.28 エムサ菌