高松琴平電気鉄道@エムサ菌総合研究所
電照式駅名標

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 経営破綻〜新体制確立後、ことでんでは駅施設のリフレッシュ工事を広範囲にわたって比較的 短い期間で行いました。 その一環として、非電照の駅名標について路線別カラーを織り込んだ 新しいデザインのものへと交換を進めましたが、電照式駅名標 (照明器具を内蔵 し駅名標を内側から照らしだすもので、便宜的に名付けたもの) についてはしばらく そのままとされ、併記された広告とともにどこかレトロな雰囲気を醸し出していました。
 時が経つにつれて、広告部分が塞がれたり表示板部分の交換がなされた駅があったものの、 非電照駅名標のような全体的な動きではなく、むしろ必要最低限の動きと言ってもよいような状況 でした。 しかし2010年8月の「ことでん遊び」の際に、多くの駅で表示板部分が交換されたり 電照式駅名標そのものが撤去されたのを確認し、以前見られたレトロな雰囲気を残す駅名標が 姿を消したのを知りました。
 ここでは、私が撮ったことでんで見られる「電照式駅名標」を取り上げてまいります。

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2005.6.26 片原町

 片原町駅の上りホームにあった、広告を併記した電照式駅名標です。
 駅名標の両サイドに農林中金の広告が見られます

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2005.6.26 栗林公園

 同じく、栗林公園駅下りホームの駅名標です。
 栗林公園駅の駅名標は取り付け部分がホーム屋根の梁に対して直角となっており、その梁には 若干の角度がついているため、駅名標そのものがやや上向きになっています。

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2005.6.26 三条

 さらに同じく、三条駅下りホームの駅名標です。
 この駅の表記は「三条」ですが、この駅名標にはなぜか「三條」と表記されています。  しかも上下ホーム合わせて3基あった当駅の電照式駅名標には「三条」「三條」の双方が 存在していたのも、謎です。
 余談ながら、2台ある自動券売機の券面はどちらも「三条」でした。

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2006.3.22 太田

 2006年3月の「ことでん遊び」の際に、片原町駅の駅名標の広告部分が塞がれているのを 確認しました。
 画像は太田駅上りホームのもので、塞がれた広告部分が妙に白くなっていることが おわかりかと思います。

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2006.3.22 仏生山

 同じく、仏生山駅上りホームの駅名標です。 妙に茶色く変色していた駅名標はそのままに、 広告部分だけ塞いであります。

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2006.3.21 岡本

 岡本駅下りホームの駅名標です。
 この駅名標の存在は撮影時 (2006年3月) に初めて気が付きましたが、 スポンサーは「宮武病院」で、農林中金のそれとは異なり広告部分がそのままになっていました。  このことから、農林中金との広告契約期間が切れたなどしたために塞がれたと推測しました。

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2006.5.24 琴電屋島

 何度も通っていたにもかかわらず2006年5月に初めて気が付いた、琴電屋島駅下りホーム の駅名標です。
 上りホームにも同じタイプのものがありましたが、いずれも広告部分が塞がれているので、 ここも農林中金だったのかと推測しています。

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2006.3.22 一宮

 広告はありませんが、一宮駅の駅名標です。 ちょっと古臭い、実用に徹したデザインですね。

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2006.5.26 片原町

 2006年5月のことでん遊びの際に、片原町駅上りホームの駅名標の表示板部分が新しいものに 変わっているのを確認しました。 外枠は流用したようです。

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2007.9.4 仏生山

 空港通り駅開業に伴い、隣接する仏生山・一宮両駅の駅名標は表示板が新しいものに交換 されました。
 今風ですがシンプルなデザインで好感が持てます。 しかし仏生山駅のものは取り付け位置が 線路に近いため、車内からは確認しづらいという欠点は残っています。

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2010.8.19 三条

 2010年8月のことでん遊びの際に発見した、新しいデザインの電照式駅名標です。 片原町駅や 仏生山駅と同じように、従来の駅名標の外枠を活用して表示板を交換したようです。
 仏生山駅・一宮駅のものに対してフォントを変え、隣接駅部分に色を入れ白抜き文字とした ようなデザインですが、隣接駅の平仮名表記の線が細く、夜間はちょっと見づらいのではない かな? と思われます。

 このタイプのものに取り替えられたのは栗林公園・三条・太田の各駅で、岡本・琴電屋島の両駅 では電照式駅名標自体が撤去されたようで見当たりませんでした。 また、3基あった三条駅では 1基が撤去されたようで2基となり、太田駅上りホームのものは撤去されるなど、全体で見ると数は 減っています。 さらに形は異なりますが高松築港駅にあった電照式駅名標 ( 未撮影) も撤去されていました。 これら撤去の正確な理由はわかりませんが、太田駅 では車椅子対応のスロープ設置され、高松築港駅ではホームの嵩上げがされていたので、それらの 工事に合わせて撤去されたのではないかと推測しています。

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2006.3.21 琴電琴平


2007.9.4 琴電琴平

 琴電琴平駅ホームの駅名標です。
 2基あり、清酒『金陵』の広告のあるものとないものがありますが、書式はどちらも同様で、 他の駅のものとは異なり平仮名とローマ字だけでデザインも野暮ったく、隣接駅の表記もない。  地方私鉄の終着駅に相応しいと思うのは私だけでしょうか?

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2010.8.19 琴電琴平

 2010年8月のことでん遊びでは、琴電琴平駅でも清酒『金陵』と同居している駅名標の表示板 部分がご覧のとおり交換され、広告枠が無いタイプのものは撤去されていました。
 ここと同様に琴電屋島駅や岡本駅では別の工事を行なった様子が無いので、電照式駅名標の 撤去は器具の老朽化や電気代の削減といった理由もあるのかもしれません。

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2010.8.19 岡田

 岡田駅の電照式駅名標です。 これは以前からあったようですが、外枠がきれいで『NEWレオマ ワールド』の表記があることから、それほど古いものではないものと思われます。

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2002.12.19 瓦町


2007.2.5 瓦町

 瓦町駅の駅名標・2題です。
 近代的な瓦町駅に似合っているデザインですが、高松天満屋のPRを強化させるためか『天満屋 前』の文字が入ったものに交換されています。 そのため文字の配置が変わりセンスが悪くなった ように感じるとともに、文字も太くかえって見づらくなったような気がします。
 ちなみに、駅名標を含め駅構内の標示全般に赤紫色が使われているのは瓦町駅だけです。

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2010.8.19 琴電琴平


2010.8.19 長尾


2010.8.19 琴電志度

 路線別カラーを織り込んだ非電照駅名標です (参考として掲載) 。  これは空港通り駅開業に合わせて制定された路線別『2代目』のデザインで、当初は隣接駅名の 文字色が黄色地の琴平線でも白色で、ちょっと見づらかった記憶があります。 先代は当駅の ローマ字部分だけに路線別カラーがかかり、当駅の表記は漢字とひらがなとローマ字 ( 漢字はもっと小さかった) 、隣接駅の表記は平仮名だけというシンプルなデザインでした。
 ちなみに、片原町駅のものは琴平線の黄色で、高松築港駅には駅名標自体が無かったと記憶して います。

 このように通してみると、基本的な配置は共通しているもののデザインには統一感を感じません ね。 路線別カラーも電照式駅名標や瓦町駅の乗り場案内には使われておらず ( 瓦町駅には非電照の駅名標が無いので路線別カラーとは無縁) 、電照式駅名標が撤去 された部分には代替の駅名標が設置されていないこともあり、案内上不完全な感もあります。

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2010.9.6 エムサ菌