中古で入手した古いノートPCのHDDを入れ替えてOSをクリーンインストールし、HDDからリカバリーできるようにしたいと思っていましたが具体的なやり方が分からずあれこれ調べてようやくできました。第2パーティションを起動すると第1パーティションをバックアップ、リカバリーできます。バックアップツールとしてNorton Ghost2003を使用しますが、基本的にDOSベースなので、使いこなすにはある程度知識が必要です。そこで、いろいろ試した結果を具体的な手順としてまとめました。この方法だとWindowsからGhostのイメージファイルが見えるので、CD-R等へのバックアップも簡単にできます。 下記は、第1パーティションにWindows2000、第2パーティション(リカバリ領域)にDOS(Windows98)を入れる例です。 !!用意するもの *DOS起動可能なFDに[MBM|http://elm-chan.org/fsw/mbm/mbm.html]を入れたもの。 *Norton Ghost2003(Ghost9,10のおまけとして付属) *Windows98の起動ディスク(MeのはNG。システムを転送できません) !!手順 HD換装後、FDから起動してMBMをインストール >mbm install MBMの区画エディタを起動 >mbm edit *第1パーティションをHPFS/NTFSに設定し、第2パーティションをDOS FAT32X に設定する。(MBMの拡張メニューを入れる場合は、空きシリンダを1つ残す) *第1パーティションをアクティブにし、Windowsをインストールする。 +第2パーティションをアクティブにし、Win98の起動ディスクでフォーマットする。 >format c: *FAT16でフォーマットされてしまった場合は、Windowsを起動してFAT32でフォーマットしなおす。(というか、最初からWindowsでフォーマットするほうがよかったかも) *Win98の起動ディスクからシステムを転送する。 >sys a: c: *Windowsを起動し、DOSパーティションに必要なファイル(autoexec.bat ghost.exe 等)を転送する。 *DOSを起動して、Ghost2003でバックアップ、リストアを試す。 バックアップのコマンド例 >ghost -clone,mode=pcreate,src=1:1,dst=c:\image.gho -split=620 -z9 リストアのコマンド例 >ghost -clone,mode=prestore,src=c:\image.gho:1,dst=1:1 autoexec.batの例(CHOICE.COMを使用。98,Meの\WINDOWS\COMMANDディレクトリにあるツール) ECHO OFF :RETRY CLS ECHO =======BACKUP & RECOVERY======== ECHO 1.BACK UP ECHO 2.RECOVERY ECHO 3.END ECHO ================================ CHOICE /C:123 /N select number? IF ERRORLEVEL 3 GOTO END IF ERRORLEVEL 2 GOTO RECOVERY IF ERRORLEVEL 1 GOTO BACKUP REM ================================== :BACKUP CLS ECHO execute BACK UP operation CHOICE execute? IF ERRORLEVEL 2 GOTO RETRY ghost -clone,mode=pcreate,src=1:1,dst=c:\image.gho -split=620 -z9 GOTO RETRY REM ================================== :RECOVERY CLS ECHO execute RECOVERY operation ECHO !disk will be overwritten! ECHO CAUTION! data will be deleted! CHOICE really execute? IF ERRORLEVEL 2 GOTO RETRY ghost -clone,mode=prestore,src=c:\image.gho:1,dst=1:1 GOTO RETRY REM ================================== :END !!MBMの拡張メニューを入れる [MBM Maker|http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se323199.html]が便利。絵のファイルサイズがすぐ制限値を超えてしまうので、Photoshop等のツールで256色の誤差拡散で保存し、ペイントで開いて保存しなおすとよい。出来上がったメニューファイルをFDか第2パーティションに置いて、 >mbm setmenu メニューファイルとシリンダを指定する。 !!関連リンク MBM http://applause.elfmimi.jp/mbm/old-index.shtml http://nobumasa-web.hp.infoseek.co.jp/multi_boot/free_tool.html#mbm http://art.g--z.com/multiple/index.html Ghost http://itokame.jp/pcs/gst/Ghost2003.htm その他 http://www.bootdisk.com/bootdisk.htm ---- {{comment}}